「韓国人にとって赤トウガラシは『火の発見』並み」(上)

米人類学者シドニー・ミンツ教授

著書『甘さと権力』などで食・文化・歴史の関係を興味深く解説

 朝鮮日報社と大宇財団が共催、韓国学術協議会(キム・ヨンジュン理事長)が主管する「碩学(せきがく=第一人者)連続講座」に12人目の講演者として招待された人類学者シドニー・ミンツ教授(88)は、ラテンアメリカとカリブ海地域研究の世界的な権威だ。

 ミンツ教授は1951年に米コロンビア大学で博士号を取得、エール大学教授やマサチューセッツ工科大学・プリンストン大学招請教授を経て、1975年からジョンズ・ホプキンス大学教授を務めている。米国民族学会長も務め、特に人類の歴史に登場する食と歴史の関係を興味深く説いている。著書『甘さと権力-砂糖が語る近代史』、『Tasting Food, Tasting Freedom』(原題。韓国語タイトル直訳は『食の味、自由の味』)などは韓国でも翻訳された。ミンツ教授は28日と29日の午後3時からソウル・明洞のYWCA講堂で、食と文化、歴史に関する魅力的な見解について公開講演を行う。

■カリブ文化の人類学的意味

 28日の講演では、カリブ海地域と奴隷制度に人類学の側面からスポットライトを当てる。ヨーロッパ経済でカリブ海地域が重要になったのは、砂糖のためだった。ヨーロッパ人たちは砂糖の生産のため、1510年ごろから1888年までにアフリカ大陸からカリブ海地域へと奴隷約1300万人を運んだ。そのためヨーロッパ人は砂糖を低価格で口にすることができるようになったが、奴隷のうち400万人はアフリカを出発する前、あるいは海上で息絶えた。このように奴隷制度に依存していたカリブ海地域の経済は1650年から1850年まで重視され続けたが、この過程でアフリカ出身奴隷たちの生活がどのように変化したかを解説する。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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