2010-10-19
深夜の恫喝
10月9日の自民党県連代表者会議。
県連による死長の知事選推薦を決めるだけの簡単なセレモニーで終わるはずだった。
しかし、地域や団体の代表者ら270名から推薦決定への苦言や注文が相次ぐ。
うつむき加減に苦々しげに聞いていた死長。
今発言しているやつら、知事になったら一人残らず徹底的に締め上げてやる。
だが、挨拶にたった汐崎の次の一言で表情が一変した。
「市長選については、近くみんなの党が暴士候補を応援してくれることになりそうです」
目を大きく見開き動揺を隠せない。
代表者会議が終わると、直ちに死長は動いた。
渡辺喜美の連絡先を調べ電話。
「みんなの党が暴士支援をすると聞きましたが、本当でしょうか?」
「党としてはしない。支部の問題だ」
のらりとかわす渡辺。
ほっと胸を撫で下ろす死長。
桜内みたいな青二才はどうとでもなる。
県議の余故他が親戚だからその筋で脅しあげれば一発だろう。
しかし、翌朝の地元紙を開くとみんなの党が近く帽子支援を決める、との記事。
もしや、だまされているのではないか。
幼少時の複雑な家庭事情がはぐくんだ根深い人間不信が、再び頭をもたげる。
渡辺にしつこく電話を入れ、撤回を迫るも取り合ってもらえない。
逆に渡辺の逆鱗に触れ、渡辺は桜内に電話する。
「あんたのとこの死長は尖閣問題での中国のようなやつだな。
脅せば引っ込むと思っている。
こうなったら徹底的に闘え、ガハハ!」
分が悪いと見た死長は深夜にもかかわらず、桜内の携帯を鳴らす。
「渡辺代表か桜内さん、あんたのいずれかが嘘をついている!嘘つきだ。」
「嘘つき呼ばわりは、あんまりではないですか」
静まり返った部屋に死長の恫喝する声が響き渡る。
「みんなの党が帽子を支援するなら、私が知事になったら、みんなの党も自民党も敵と見なしてやる。何もできなくなるぞ!」
「知事選は知事選。市長選は市長選ではないですか」
「もしも支援を止めるなら、みんなの党の県議、市議を作ってやる。だから支援は止めろ」
選挙地盤の弱い桜内を標的に定め、執拗に揺さぶりと恫喝を続ける死長。
そこには郷土愛や街づくりへの理想は何もない。
あるのは隠蔽と保身への飽くなき執念のみ。
そのあまりに冷酷な素顔に、「もう無理」と妻でさえ最近は周囲に限界を漏らす。
夜通しの恫喝にも関わらず、結局、暴士支援の方針は動かず。
みんなの党が知事選では死長を支援するという形でお茶を濁して終わった。
「県議・市議をつくってやる」の発言に死長の奢りを見て取った関係者。
中でも、県連版「維新の会」の結成を仕掛けてくることを警戒する自民党県連。
今回の一連の恫喝劇が県内の政界関係者に残した禍根は深い。
それでも、なりふりなど構っていられない事情。
死長を悩ます一枚の怪文書。
氷山の一角に過ぎないが、次期市長が調査をすれば全てが明るみになってしまう。
どんな手を使ってでも、何もわからない熨斗を後継にしなければならない。
隠し続けてきた12年間の闇の重しが、今宵も死長を狂的な焦りに駆り立てる。
県連による死長の知事選推薦を決めるだけの簡単なセレモニーで終わるはずだった。
しかし、地域や団体の代表者ら270名から推薦決定への苦言や注文が相次ぐ。
うつむき加減に苦々しげに聞いていた死長。
今発言しているやつら、知事になったら一人残らず徹底的に締め上げてやる。
だが、挨拶にたった汐崎の次の一言で表情が一変した。
「市長選については、近くみんなの党が暴士候補を応援してくれることになりそうです」
目を大きく見開き動揺を隠せない。
代表者会議が終わると、直ちに死長は動いた。
渡辺喜美の連絡先を調べ電話。
「みんなの党が暴士支援をすると聞きましたが、本当でしょうか?」
「党としてはしない。支部の問題だ」
のらりとかわす渡辺。
ほっと胸を撫で下ろす死長。
桜内みたいな青二才はどうとでもなる。
県議の余故他が親戚だからその筋で脅しあげれば一発だろう。
しかし、翌朝の地元紙を開くとみんなの党が近く帽子支援を決める、との記事。
もしや、だまされているのではないか。
幼少時の複雑な家庭事情がはぐくんだ根深い人間不信が、再び頭をもたげる。
渡辺にしつこく電話を入れ、撤回を迫るも取り合ってもらえない。
逆に渡辺の逆鱗に触れ、渡辺は桜内に電話する。
「あんたのとこの死長は尖閣問題での中国のようなやつだな。
脅せば引っ込むと思っている。
こうなったら徹底的に闘え、ガハハ!」
分が悪いと見た死長は深夜にもかかわらず、桜内の携帯を鳴らす。
「渡辺代表か桜内さん、あんたのいずれかが嘘をついている!嘘つきだ。」
「嘘つき呼ばわりは、あんまりではないですか」
静まり返った部屋に死長の恫喝する声が響き渡る。
「みんなの党が帽子を支援するなら、私が知事になったら、みんなの党も自民党も敵と見なしてやる。何もできなくなるぞ!」
「知事選は知事選。市長選は市長選ではないですか」
「もしも支援を止めるなら、みんなの党の県議、市議を作ってやる。だから支援は止めろ」
選挙地盤の弱い桜内を標的に定め、執拗に揺さぶりと恫喝を続ける死長。
そこには郷土愛や街づくりへの理想は何もない。
あるのは隠蔽と保身への飽くなき執念のみ。
そのあまりに冷酷な素顔に、「もう無理」と妻でさえ最近は周囲に限界を漏らす。
夜通しの恫喝にも関わらず、結局、暴士支援の方針は動かず。
みんなの党が知事選では死長を支援するという形でお茶を濁して終わった。
「県議・市議をつくってやる」の発言に死長の奢りを見て取った関係者。
中でも、県連版「維新の会」の結成を仕掛けてくることを警戒する自民党県連。
今回の一連の恫喝劇が県内の政界関係者に残した禍根は深い。
それでも、なりふりなど構っていられない事情。
死長を悩ます一枚の怪文書。
氷山の一角に過ぎないが、次期市長が調査をすれば全てが明るみになってしまう。
どんな手を使ってでも、何もわからない熨斗を後継にしなければならない。
隠し続けてきた12年間の闇の重しが、今宵も死長を狂的な焦りに駆り立てる。