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【グラニュース】


楢崎、完封狙う!

2010年10月23日 紙面から

至近距離からのダニルソン(右)のヘディングシュートにも、果敢に立ちはだかる楢崎(中)=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで

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 名古屋グランパスは22日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで、23日の神戸戦(ホムスタ)に向けて最終調整し、神戸入りした。無失点にこだわるGK楢崎正剛(34)は、9月12日の山形戦(NDスタ)以来5試合ぶりの完封を目指す。

 楢崎は終始、リラックスした表情だった。FW玉田、ケネディ、MF三都主ら強者ぞろいの攻撃陣のFKを何本も止めた。「リラックスして楽しむ。楽観的になることも大事」。そう話す楢崎に、4失点で大敗した新潟戦を引きずる様子は、みじんも感じられない。

 昨季の5月10日、ホムスタでの神戸戦には苦い思い出がある。同点の場面で、神戸FW茂木の突破に飛び出し、ボールがエンドラインを割った後に相手と交錯。しかし、判定はファウルとPKだった。「演技だ」と珍しく激高したが、勝ち越し弾を許した。ただ、終了間際に、自らが起点となったFKで、FW津田(現徳島)の同点弾を呼び込む意地も見せた。

 「津田ら若い選手が頑張って追いついてくれた。それでお礼を言ったんだった」。疑惑の判定より、若手の奮起を先に思い出すあたりが、チームリーダーらしい。

 神戸はJ2降格圏の16位と苦しんでいる。次戦はFW大久保を出場停止で欠く。苦手の東北電スで、ミシェウとマルシオリシャルデスの両外国人MFに、自在にプレーされた新潟戦とは違う。「確かに新潟の方が嫌だが、神戸が劣っているわけではない。新潟では勉強させてもらった。リカバーします」。楢崎はリラックスしても、戦う気持ちは緩めてはいない。

 快調に首位を走るグランパスは、新潟戦の大敗まで、5勝1分けの好成績。しかし、最近4試合はすべて相手に先制を許してから、同点、逆転に持ち込む苦しい状況でもあった。「それはまずいですね」と、楢崎はとぼけて見せたが、すぐに表情を引き締めた。「無失点にこだわります」。先制を許すあしき流れは、次戦で必ず止める。 (伊東朋子)

 

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