西岡にビッグプラン!V6戦はモンティエル
「WBC世界Sバンタム級タイトルマッチ」(24日、両国国技館)
王者・西岡利晃(帝拳)のV6戦の相手に、WBO、WBC世界バンタム級王者フェルナンド・モンティエル(31)=メキシコ=が浮上した。帝拳ジムの本田明彦会長(63)が22日、明かした。モンティエルは今年4月に長谷川穂積(真正)から王座を奪い、世界3階級制覇を達成した強豪。開催地は日本、メキシコ、米国が候補として挙げられ、V5達成後、本格的な交渉に入る。この日は都内のホテルで調印式が行われ、世界戦に出場する4選手がそれぞれ意気込みを語った。
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西岡にビッグマッチのプランが持ち上がった。V5達成を絶対条件とした上で、本田会長は「次の防衛戦でモンティエルと対戦する可能性はある。西岡が一番やりたがっているのがモンティエル。西岡はメキシコでもいいからやりたがっている」と西岡の心中を代弁し、対戦の可能性を示唆した。
モンティエルはWBO世界バンタム級王者として、今年4月にWBC同級王者・長谷川と対戦。日本非公認のため、モンティエルの持つWBOのベルトはかけられなかったが、事実上の王座統一戦として注目を集めた。結果は衝撃の4回TKOでモンティエルが勝利した。
西岡がモンティエル戦を熱望する要因を本田会長はこう説明した。「西岡にとって、モンティエル戦はお金じゃない。ボクサーとしての実績を残したいだけ。海外に行くチャンスでもある」。第一に日本開催を目指していくが、モンティエルの地元メキシコ、米国が候補地となる。
モンティエルとの対戦が実現すれば長谷川の敵討ちとなり、海外へ向けての絶好のアピールの場ともなる。本田会長は「あの年であれだけ伸びるのは考えられない。常識では考えられない。今回、負けたらよほど相手が強かったということ。それだけ西岡は強い」と話した。
決戦を2日後に控え、戦闘モードに突入している西岡は「最高のコンディションです。KOは狙っていないが、期待に応えられる素晴らしい試合をします。次の試合がすべてです。試合に集中し、勝利を確信してます」と、冷静な口調ながらも絶対の自信をのぞかせた。