オランダ領事の銅像、ゆかりの地・神戸で“安住”へ
神戸の初代オランダ領事アルベルト・ボードワン(1829〜90年)の銅像が22日、神戸市の公園に建てられ、除幕式が開かれた。この銅像は、東京・上野公園の生みの親とされる兄と間違われたまま33年間にわたり上野公園に設置。正しい兄の像が2006年につくられ、弟もようやくゆかりの地神戸に“安住”することになった。
アルベルトの兄は医師だったアントニウス・ボードワン(1820〜85年)で、明治政府に上野公園の建設を提言したことで知られる。地元商店街が1973年、寄付を集めて銅像を建てた。基にしたのは、オランダの彫刻家が兄弟の子孫から提供された写真だった。
ところが、オランダ人医師の歴史を調べていた岡山市の医師石田純郎さん(62)が84年、弟との取り違えを指摘。頭髪の薄い弟を年上だと勘違いしたためではないかとも言われている。
[ 2010年10月23日付 ]
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