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中国でまた反日デモ発生 拘束の産経記者ら「前線取調室」に2時間 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:中国
【徳陽(中国四川省)=河崎真澄】学生らがインターネット上で反日デモを呼びかけていた中国四川省徳陽市で23日、千人規模の反日デモが行われた。公安当局は正午(日本時間午後1時)過ぎ、現場付近にいた日本のメディアを含む外国人記者ら5、6人の身柄を「安全確保」を理由に相次ぎ拘束、取材活動を妨害した。当局は国内外のメディアへの報道規制を強める構えだ。
徳陽市での反日デモの呼びかけは、同日午後2時に文廟広場に集合するようネット上で先週末から広がっていた。23日は、同広場に全面的に非常線が張られ、立ち入りが禁じられた。大学などは事前に、デモに参加した学生を処分すると緊急通知していたが、広場周辺ではやじ馬を巻き込み、参加者は千人規模に膨らんだ。
大学側は23日が土曜日であるにもかかわらず、「通常授業を行う」と22日になって通知したといい、広場近くを歩いていた地元の男子大学生は「午後の授業に出ないと退学させられると聞かされた」と、首をすくめた。
一方、記者(河崎)らの拘束は、市内広場前で写真を撮影していた際に起きた。2人の公安関係者に突然囲まれ、車に強制的に乗せられた後、広場近くの「前線取調室」に押し込まれた。パスポートや記者証を入念にチェックされ事情聴取された後、取調室内に完全に閉じこめられる形となった。