東京・杉並区の区立小学校で、女性の教諭が授業で殺人を肯定するクイズを出していたことがわかり、学校は不適切な指導だったとして保護者に謝罪しました。
杉並区教育委員会によりますと、区内の小学校に勤務する、ことし採用された23歳の女性教諭は、今月19日、担任をしている3年生のクラスの算数の授業中、姉妹の間での殺人を肯定するクイズを出したということです。その後、校長あてに不適切な授業が行われているという匿名の手紙が届いたため、校長が教諭に話を聞いたところ、「子どもたちにクイズを出すよう求められ、大学時代に友人と出し合った問題をとっさに出してしまった。非常に反省している」と事実関係を認めたということです。このため教育委員会は、不適切な指導だったとしてこの教諭と校長を口頭で厳重に注意し、小学校は23日夜、緊急に保護者会を開いて事実関係を説明をするとともに謝罪しました。杉並区教育委員会の井出隆安教育長は「学校教育への信頼を失わせるものでまことに遺憾です。児童や保護者に深くおわびするとともに、信頼回復に努めます」とコメントしています。