中国 徳陽で日本への抗議デモ
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中国 徳陽で日本への抗議デモ

10月23日 18時47分 twitterでつぶやく

中国では23日、内陸部の四川省徳陽で、尖閣諸島の領有権をめぐり日本に抗議するデモが行われましたが、デモはおよそ1時間余りで解散し、当局が厳しく規制していることがうかがえます。

反日デモが起きたのは、四川省の中心都市、成都からおよそ60キロ離れた街、徳陽で、住民によりますと、日本時間の23日午後3時ごろ、街の中心部の広場から、およそ1000人が「日本製品をボイコットしろ」とか「中国万歳」などと叫びながら中心部の通りを行進したということです。デモはおよそ1時間続いたということですが、警察官の指示に従って自然に解散し、被害などはないということです。中国で反日デモが起きたのは、今月18日に湖北省武漢で発生して以来です。四川省では、1週間前の今月16日には成都で1万人以上が参加した反日デモが起きて、一部が暴徒化し、日系のスーパーやデパートで被害が出たのに続いて、翌17日には綿陽でも日本のメーカーの車が壊される被害が出ています。それだけに徳陽では23日、反日デモの集合場所となった中心部の広場におよそ1000人の警察官が出て、警戒に当たったり、外国人記者の取材を厳しく制限したりするなど、当局が反日デモの広がりに神経をとがらせている様子がうかがえました。ただ中国のウェブサイトなどでは、24日以降、来月中旬までの期間に江蘇省南京など少なくとも全国11の街で、反日デモの呼びかけが確認されており、一部の大学では学生の外出を禁止する措置をとるなど、中国政府は警戒を強めています。