脱北者女性が日本で風俗営業、一斉摘発

 ソウル地方警察庁国際犯罪捜査隊は22日、脱北者の女性を日本に送り、風俗店勤務をあっせんした疑いで、脱北者でマッサージ業経営の女(49)、ブローカーの女(44)を刑事立件したことを明らかにした。また、売春行為に及んだ女性13人も摘発された。

 調べによると、主犯格の女は、2008年から今年10月まで東京・上野でマッサージ店を経営し、脱北者の女性に擬似性行為をさせ、1時間当たり6000-1万円を受け取り、合計11億円を稼いだ疑い。

 ブローカーは、韓国社会に適応できない「後輩」の脱北者に近づき、「日本のマッサージ店で働けば、1カ月で1500万ウォン稼げる」などと持ちかけていた。

 誘いに乗ったA容疑者(22)ら脱北者の女性は、08年末から主犯格の女が経営するマッサージ店に勤務し、日本人を相手に擬似性行為を行う風俗営業をしてきた。

 摘発された脱北者は取り調べに対し、「北朝鮮に残っている家族の脱北費用と生活費を工面するため、マッサージ店で働いた」と話した。

 捜査関係者は「業者、ブローカー、接客する女性がすべて脱北者だったケースは今回が初めてだ。脱北者同士の口コミで個人で日本に渡ったケースもあった」と説明した。

 警察は現地で拘束されている主犯格の女の強制送還を日本政府に求め、韓国に入国した時点で逮捕する方針だ。

キム・ヒョンウォン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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