若松区と門司区で暴力団排除を訴える住民大会があり、計約800人が官民一体となった暴排活動に向けて決意を新たにした。
若松区の大会は「地域安全運動若松区民大会」として13日、若松市民会館であり、住民や警察関係者らが参加した。山口喜久夫若松署長が「区内に4カ所ある指定暴力団工藤会系の事務所撤去に取り組む」などと決意表明。約200人の住民らとともに「暴力団を恐れないぞ」「勇気を出して頑張ろう」などと書かれたプラカードを持って若松区中心部をパレードした。
門司区の「暴力団排除門司区民大会」は12日、門司市民会館であり、約600人が参加した。同区では9月、パチンコ店出店を巡り約7000万円のみかじめ料を脅し取ろうとしたとして、工藤会系の暴力団員らが恐喝未遂容疑で逮捕された。
門司署の三方正行署長は「警察、行政、企業、市民が一体となった取り組みが必要」と呼びかけた。その後、門司遊技場組合のパチンコ店全13店の店主らも参加し「私たちは暴力団を利用しない、金を出さない、恐れない」などとシュプレヒコールをあげながら、門司港周辺の商店街を歩いた。
〔北九州版〕
毎日新聞 2010年10月14日 地方版