ここから本文エリア

現在位置:asahi.comマイタウン徳島> 記事

夫「介護疲れ、自分も死のうと」 石井妻殺害事件

2010年10月5日

 体が不自由な妻を殺害したとして、殺人容疑で県警に逮捕された契約社員武知秀明容疑者(57)=石井町高川原=が、「介護に疲れてやった。自分も死のうと思った」などと話していることが県警への取材でわかった。県警は4日、武知容疑者を徳島地検に送検した。

 県警によると、武知容疑者は「1日朝ごろ、車いすにかける袋を寝ている妻の頭にかぶせて、鼻と口を押さえつけた。妻を殺した後、睡眠薬を飲んだ」などと供述しているという。また、司法解剖の結果、死因は窒息死だったとわかった。

 一方、石井町は4日、介護事業者や障害者団体の代表ら約30人を集めた緊急対策会議を開催し、介護者をいかにフォローするかなどを検討した。参加者からは「SOSが出しやすいように悩み相談の機関の広報を充実させてほしい」などの意見が出た。このほか、緊急時の連絡態勢や情報共有、地域ネットワークを強化することを確認し合った。河野俊明町長は「二度と起きないよう未然に防ぐ対策を講じていきたい」と語った。

PR情報

朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介

ここから広告です