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妻殺害の容疑者、10日前から欠勤「介護疲れ」供述

2010年10月4日

 脳梗塞(こうそく)の後遺症で車いす生活をしていた妻を殺害したとして、殺人容疑で県警に逮捕された契約社員武知秀明容疑者(57)=石井町高川原=が事件の10日ほど前から、「体調が悪い」と言って勤め先の運送会社を欠勤していたことが同社への取材でわかった。調べに「妻の介護に疲れていた」という趣旨の供述をしているといい、県警は欠勤していた間の生活状態について事情を聴いている。

 県警などよると、武知容疑者は妻の泰子さん(57)が約5年前に脳梗塞を患って下半身不随になった後、2、3年前から松茂町の運送会社に勤務。泰子さんの介護をしながら、週5日、5時間ずつ各営業所から届いた荷物を配送先ごとに仕分けする作業を担当していた。近所の人は当時、武知容疑者から「妻の介護に費用がかかる」と聞かされたという。同社の責任者は「遅刻や無断欠勤はなく、勤務態度は良かった」と話す。

 ところが、武知容疑者は先月20日ごろ、上司に「体調が悪く、腰も痛むのでしばらく休ませてほしい」と申し出て、それ以来欠勤するようになった。ただ、同僚は「(武知容疑者は)妻の話は全くしなかった」と話しているという。

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