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奄美の豪雨が帰省中の元ちとせを直撃

 3人が死亡した鹿児島県奄美大島周辺の記録的豪雨で、地元出身の「奄美の歌姫」こと歌手元ちとせ(31)が被災していたことが22日、分かった。元はたまたま帰省中で、豪雨発生後、実家周辺集落は電話が通じず、道路も通行もできない状況となり孤立。元自身も一定期間音信不通となったが、22日までに連絡が取れるようになり、無事が確認されたという。島内では依然混乱が続いており、県などは復旧を急いでいる。

 奄美地方では19日深夜ごろから雨脚が強くなり、20日には一部で1時間に130ミリを超える記録的豪雨になった。その後も猛烈な雨は続き、各地で土砂崩れや川のはんらんによる住宅・道路の冠水などが起き、島内は大混乱。複数の道路が通行不能になり、事実上孤立する集落が相次ぐ非常事態となった。

 元はたまたま当時、奄美大島・瀬戸内町に帰省して家族らと過ごしており、その間、猛烈な豪雨に遭遇。実家がある集落も孤立状態となった。集落への道が通行止めで人の出入りができなくなったほか、元自身の電話もつながらなくなるなど、被災したという。音信不通状態がしばらく続いたが、22日までに電話がつながるようになり、元や家族らの全員の無事が確認されたという。

 元は近日中に、コンサートなどの活動予定は入っていなかったとみられ、現在のところ仕事への深刻な直接的影響はなかったと思われる。

 元は奄美で生まれ、小学生のころから三味線や島唄を習い、島の自然とともに育った。そうして身に付けた独特の歌声は「100年に1人の声」と話題になり02年にメジャーデビューすると、ヒットチャート1位を獲得。「奄美の歌姫」とも呼ばれるようになった、地元出身の代表的歌手だ。

 奄美大島では一時計2000人以上の住民が集落などで孤立。人の行き来ができず、支援物資の輸送が困難となっているところもあり、混乱は継続している。ただ、県によると、一時約1600人が孤立した奄美市住用(すみよう)町では22日、町につながる国道58号の全面通行止めポイントが一部解除。夜間を除き、一般車の片側通行が可能になったため、約1600人の孤立状態が解消したという。

 県などは、通行止めとなっている道路の土砂撤去作業などを進め復旧を急いでいる。陸上自衛隊も22日、隊員約80人を追加派遣。陸自隊員は計約140人となり、住用町や竜郷町での作業にあたった。

 [2010年10月23日8時58分 紙面から]


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