イラク駐留米軍 機密情報ネットに
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イラク駐留米軍 機密情報ネットに

10月23日 15時40分 twitterでつぶやく

イラクに駐留するアメリカ軍の機密情報がインターネット上に公表され、この中ではこれまで明らかになっていないアメリカ軍の誤射なども含めて6万人以上の民間人が犠牲者になっていることについて報告されています。

これは内部告発を受けた政府の機密情報などをインターネット上で公開している「ウィキリークス」が22日、公表したもので、2004年から2009年までの6年間、イラクに駐留するアメリカ軍の兵士による報告書合わせて39万件余りです。ウィキリークスによりますと、報告されている死者の数をあわせると10万9000人に上り、このうち6万6000人が民間人だったということです。この情報を事前に入手し、内容を調べたアメリカのニューヨーク・タイムズ紙は、2007年7月16日のアメリカ軍のヘリコプターによる攻撃で、民間人10人以上が死亡したことや、2006年に検問所でイラク人通訳がアメリカ兵の誤射によって死亡したことなどこれまでに公表されていない事実も報告されていると伝えています。ただ犠牲者の数については、同じ事件について複数の兵士が報告している可能性もあると指摘しています。今回の機密情報の公表をめぐって、アメリカ国防総省は「現地の情報提供者やイラクで任務を続けるアメリカ兵を危険にさらす」として、ウィキリークスの対応を強く非難しています。