「優勝は容易ではない」、キム・ヨナ欠場のGPで韓国は真央に注目

　フィギュアスケートグランプリシリーズ日本大会が10月22日、名古屋で幕をあけた。女子シングルではバンクーバー五輪の金メダリスト、キム・ヨナ選手と銅メダリストのジョアニー・ロセットが欠場を表明しているが、浅田真央選手や村上佳菜子選手をはじめ、強力な選手が大挙出場した。

　キム・ヨナ選手のGPシリーズ欠場が報じられた7月に韓国では、「キム・ヨナのいないグランプリは気が抜ける大会」との報道がみられた。そして、GP初大会を前に韓国メディアの目線はキム・ヨナの宿敵浅田選手の対戦相手に向けられた。

　記事は、ジャパンオープンでの浅田選手の成績に触れ「シーズン序盤の不振で『スロースター』として有名な浅田だが、今シーズンの成績は暗欝（あんうつ）に近い」と辛口。浅田選手の優勝の可能性については「ジャパンオープンでの不振を考慮すると優勝は容易ではない見通しだ」との見方を表した。

　韓国メディアは、浅田選手のライバルとしてアメリカのレイチェル・フラット選手とキャロライン・ジャン選手をあげる。ほかにも、フィンランドの美人スケーターキーラ・コルピとイタリアのカロリーナ・コストナの演技も注目に値すると伝える。

　一方、シニア舞台にデビューする村上選手と浅田選手の日本人対決構図にも触れ、「日本列島が熱く燃えている」と伝えるメディアも見られる。記事は「フィギュアの女王キム・ヨナが抜けた中、日本とアメリカのエリート選手たちが出場、両国の国家対抗戦となる可能性が高まった」と伝えた。

　同記事もジャパンオープンで不調だった浅田選手について「浅田は今回も恥をさらせば、GPシリーズはもちろんのこと、来年の世界選手権優勝も壮語できない」と、厳しい見解を示す。（編集担当：金志秀）

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