国の失業者支援事業「就職安定資金融資制度」を悪用し融資金をだまし取ったとして府警組織犯罪対策2課などは22日、指定暴力団会津小鉄会3次団体「居沢組」組長、山中喜一(50)=京都市西京区山田車塚町▽同「我那覇組」組長、我那覇好二(43)=伏見区深草西浦町4▽不動産会社「アネスティホーム」社長、松岡元一こと孫炳元(48)=宇治市寺山台3、韓国籍=の3容疑者を詐欺容疑で逮捕した。同制度は全国各地で詐欺事件が相次ぎ、9月末に廃止された。
逮捕容疑は南区の建設会社から解雇され、家を退去させられたかのように装い、公共職業安定所に書類を提出。制度利用のため同所が発行した証明書を近畿労働金庫支店に持ち込んで、敷金・礼金の住宅入居初期費用や生活・就職活動費などをだまし取ったとされる。3容疑者は09年1~4月、融資を申し込み、それぞれ約170万円を振り込ませていたという。
毎日新聞 2010年10月23日 地方版