F1:韓国GP、観戦ポイントは?

舗装したての路面に残る揮発性物質

急カーブ区間、他サーキットより滑りやすい

 「韓国のサーキットについてはよく分からない。だから、全員にチャンスがあり、興味深いレース展開になるだろう」

 フォーミュラワン(F1)韓国グランプリ(GP)は24人のドライバーに対し、全く同じ課題を課した。今季ドライバー部門3位のセバスチャン・ベッテル(ドイツ)=レッドブル=の言葉通り、新たに作られた霊岩サーキットに適応できるかどうかが勝負のカギだ。

 多くの選手が22日のテスト走行の際、急カーブ区間でスリップし、コースを外れた。専門家は「このほど舗装が終わったばかりの路面には揮発性物質が残っており、ほかのサーキットよりもスリップしやすい」と話す。

 KBSのF1解説者オン・デホ氏は、「直線コース1.2キロ後の急カーブ(3番コーナー)が最大の勝負所になるだろう」と予想している。マシンは時速320キロ以上で走行しているため、ブレーキのタイミングを逃せばその速度に流され、スリップする危険性が高いという。

 また、「どの大会でも出場選手のうち4-5人はレースを途中棄権しなければならない状況になる。韓国GPではその数がさらに増えるだろう」と話している。

 18のコーナーがある霊岩サーキットは、大きく分けて3区域に分けられる。選手たちは、グランドスタンド前の直線コースから3番コーナーまで続く「第1区間」で順位の変動が盛んになるだろうと予想している。

 当日の天気も勝負を左右する。決選レースが行われる24日、全羅南道地域は雨が降るという予報が出ている。スリップしやすいコースに雨まで重なるなら、思い切った追い越しを試みるよりも、安全性を重視したレース展開のほうが有利かもしれない。

霊岩=陳仲彦(チン・ジュンオン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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