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2010年10月22日(金) 19:15 |
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瀬戸内産カキの水揚げが始まる
晩秋から冬にかけての海の恵みです。 瀬戸内産の「カキ」の水揚げが、22日から瀬戸内市の虫明湾などで始まりました。 しかし今年は、夏の猛暑や未だに高い海水温がカキの生育に少なからず影響を与えているようです。
瀬戸内市邑久町の虫明湾です。 養殖のカキの水揚げがきょうからスタート。漁船が海上に浮かぶ筏へと向かいます。 9月4日、牛窓沖の海水温は観測史上最高となる29.7度を記録するなど、夏の異常気象の影響は瀬戸内海にも及んでいます。 今月に入っても海水温は平年より高く推移し、現在も1度以上高い状況が続いています。 カキ養殖40年のベテラン邑久町漁協の松本正樹さんも、今年の海はおかしいと話します。 松本さんの筏では、今年3年物のカキが例年にくらべ2割も多く死んでしまったということです。 原因は、夏場産卵を終え弱っているカキに、高い海水温が追い討ちをかけたと見られています。 岡山県によりますと、今後も平年より高い海水温が続いた場合、カキは長期的な不良になる恐れがあると危惧しています。 邑久町漁協では、現時点で全体の水揚げ量に影響はないとみていますが、いずれにせよ今後の水温に左右されると話します。 一方、カキのシーズン到来を待ちわびていた人たちもいます。 備前市日生町でも22日からカキの水揚げが解禁となり、お好み焼き店のメニューにも冬季限定のB級グルメ・カキオコが登場しました。 出荷の最盛期となる12月を順調に迎えられるかどうか、不安の中でのスタートとなった今年のカキ養殖。 今後の海水温の推移に注目が集まります。 カキの水揚げは来年4月中旬まで続けられます。
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