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ザックジャパン“殺人的スケジュール”でアジア杯へ

1月のアジア杯へ最強メンバーを強行召集することを決断したザッケローニ監督
1月のアジア杯へ最強メンバーを強行召集することを決断したザッケローニ監督
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 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(57)は21日、来年1月のアジア杯(カタール)に海外組を含む最強メンバーを強行招集することを決断した。日本協会の原博実技術委員長(52)はこの日、強化担当者会議で各クラブにその意向を通達。12月26日に始動する事前合宿は、天皇杯の状況に応じて時間差招集するが、各選手ともオフがほとんどない“殺人的スケジュール”を強いることになった。

 ザックジャパンの面々からシーズンオフが完全に奪われた。日本協会はザッケローニ監督の意向を受け、来年1月7日開幕のアジア杯に最強布陣で臨む方針を固め、強化担当者会議を経て各クラブに意向を伝えた。1月1日まで大会が続く天皇杯の上位進出組にも例外はない。当初、40分の予定だった会議は約2時間に及ぶなど、紛糾した。

 原技術委員長は「納得してもらうも何も納得するしかない。これがアジア連盟のカレンダー」と開き直るしかなかった。従来、Jリーガーには最低2週間のオフ期間が義務付けられている。天皇杯を勝ち進んだクラブには12月4日のリーグ最終戦と同25日の天皇杯準々決勝までの空白期間をオフに充ててもらうことになる。だが、公式戦を控える選手は体を動かしておく必要があるだけに、丸々2週間休むことはできないのが実情。休みがないままアジア杯に突入することになる。

 12月26日始動の事前合宿は苦肉の策として招集時期を4段階に分ける。天皇杯4回戦までに敗退してリーグ最終戦でシーズン終了となるクラブの代表は、合宿初日の26日に第1陣として招集する。天皇杯準々決勝(12月25日)の敗退組は同29日に、準決勝(同29日)の敗退組は来年1月2日に合流。元日の決勝進出組は翌2日のみ休んで3日にはカタールに出発となる。いずれも“殺人的スケジュール”だ。

 各強化担当は「日程の抜本的な改革が必要」と口をそろえて訴えたが、泣き寝入りするしかないのが現状だ。日本協会側は選手個々のコンディションに応じ面談を行うことなどを条件に、強行招集を押し切る方針だ。「ACLに勝ち残らなかったのは正直、助かったね」。原委員長の笑えないジョークが、日程の過酷ぶりを表していた。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年10月22日 ]

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