7回 宮崎亮(左)に迫るもパンチを空転させられると戎岡淳一
「東洋太平洋Lフライ級タイトルマッチ」(21日、神戸文化ホール)
同級12位・戎岡淳一(明石)の3度目のタイトル挑戦は完敗に終わった。06年4月の日本同級王座(10回判定ドロー)、08年6月のWBC世界ミニマム級王座(9回TKO負け)に続く3度目の挑戦も22歳の王者・宮崎亮(井岡)の勢いに圧倒された。9回に右ストレートで相手の右まぶたを切り裂いたのが唯一の見せ場。右ストレート、左フックの強打を浴びて鼻血を流しながらも不敵な笑みを浮かべて向かっていったが、11回についにストップされた。「相手が一枚も二枚も上。想像以上に速かった」と完敗を認めた。今年7月に父・勲さんが肝硬変で死去(享年59)。遺影をリングサイドに持ち込み、気持ちを込めた前進を続けたが、悲願の王座獲得はかなわなかった。今後については「(まだ)やりたいです」と現役続行を望んだ。
(2010年10月21日)