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西岡、王者の余裕で挑戦者のメンチ切り一蹴

 検診を受ける西岡を後ろから見守るムンロー=東京・後楽園ホール
 検診を受ける西岡を後ろから見守るムンロー=東京・後楽園ホール

 「WBC世界Sバンタム級タイトルマッチ」(24日、両国国技館)

 ダブル世界戦の予備検診が21日、東京・水道橋の後楽園ホールで行われ、王者・西岡利晃(帝拳)が王者の風格で挑戦者レンドール・ムンロー(英国)を圧倒した。ムンローのメンチ切りを完全無視し、余裕の勝利宣言。体調面では万全の仕上がりをアピールし、盤石の状態でV5戦を迎える。もう一方の世界戦に出場するゴンサレス、ロサスともに異常はなかった。

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 検診後の写真撮影の時だった。西岡と向かい合ったムンローが西岡に強烈なメンチを切った。カメラのフラッシュがたかれる中、西岡はムンローを完全無視。「特に印象という印象はない。(にらみつけられたことは)全く気が付かなかったですね」とムンローの挑発的な態度を軽く一蹴した。

 この日は自らがデザインした赤いTシャツを着用。表面に昇り竜がデザインされ、その横に「この道より、生きる道なし」と書かれている。この言葉は親交のある画家・山本集氏(70)から贈られたもので、西岡は「世界チャンピオンになった時にもらった言葉で、毎回、この言葉を胸に戦っている」と語った。

 34歳の王者は日々進化している。「世界戦を一戦一戦、戦うごとに成長していることを実感している」。今試合には初防衛戦からの5連続KO防衛という記録がかかるが、気負いは全くない。「ボクシングも体調も精神面もすべて最高の状態。ものすごく体調がいい。試合が楽しみ」と自信の笑みをこぼした。

(2010年10月23日)

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