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北島“完走”果たせず…疲労で棄権

 「競泳W杯最終日」(21日、東京辰巳国際水泳場)

 男子平泳ぎ五輪2大会連続2冠の北島康介(28)=日本コカ・コーラ=は、思わぬ形で“完走”を果たせなかった。100メートル平泳ぎ、200メートル個人メドレーの2種目に出場し、個人メドレー予選では8位同着となったが、決勝進出をかけた再レースを疲労のため棄権。100メートル平泳ぎ決勝は2位に入った。女子100メートル個人メドレーは萩原智子(30)=山梨学院大職=が59秒94で制し、前日に続く日本新記録をマーク。男子200メートル背泳ぎは、体調不良を押して出場した入江陵介(イトマンSS)が優勝した。

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 “チョー、しんどい!”という心境か。2日間で計10レースという目標を掲げた北島が“想定外”の理由で、断念した。

 200メートル個人メドレー予選は通過ギリギリの8位で滑り込んだ。しかし、内田翔(群馬ヤクルト)と同タイム。このため、決勝進出をかけて再レースに挑まなくてはならなかった。再レースに勝ってしまえば、目標を超える計11レース。さしもの北島も「スイムオフ(=再レース)なんて絶対、無理だと思った。今朝起きたら筋肉痛だったし。100メートルにも響いてきちゃうから」と、あきらめた。

 最後の9レース目は2位で終わり、今大会で優勝はできなかった。「今回は優勝なんて考えてなかった。狙った大会で結果を出すことが大事」と、今季最大の目標に定める11月のアジア大会(中国・広州)に照準を合わせた。

(2010年10月21日)

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