公式練習で調整する浅田真央
フィギュアスケートのグランプリシリーズ第1戦・NHK杯(22日開幕、名古屋市ガイシプラザ)の前日会見が21日、名古屋市内で行われ、浅田真央(20)=中京大、村上佳菜子(15)=愛知・中京大中京高、高橋大輔(24)=関大大学院=らが出席。浅田は練習でも成功していない、演技後半に3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)を入れるプログラムにぶっつけ本番で挑むことを誓った。
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真央が果敢に挑戦する。23日のフリーで跳ぶ2回のトリプルアクセルのうち、1回を演技後半に組み込んだ新プログラム。不調が伝えられる中、迎えたGP初戦でも、変えるつもりはなかった。「練習でも決めていない。本番でどうなるか。思い切りやる」と言い切った。
2回の公開練習ではトリプルアクセルに5回ずつ挑戦。午前中は成功1回。午後は5回成功。正午を挟んで別人だった。「良いときと悪いときがある。良いときが本番で出れば…。やってみないと分からない」と、不安定な状態は自覚していた。
2日のジャパンオープンは散々な内容で、フリーの自己最低得点を記録。以来、佐藤コーチの密着指導の下、猛練習を敢行した。「NHK杯はいい演技ができると思う。どんどん調子を上げていきたい」。まずは22日のSPへ、浅田が汚名返上の舞台に立つ。
(2010年10月23日)