フィリーズにサヨナラ勝ちし喜ぶジャイアンツの選手たち=AT&Tパーク(共同)
「ナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦、ジャイアンツ6-5フィリーズ」(19日、サンフランシスコ)
ナ・リーグはジャイアンツがフィリーズに6‐5でサヨナラ勝ちし、3勝1敗で8年ぶりのリーグ優勝とワールドシリーズ進出にあと1勝とした。ジャイアンツは九回、ウリベの犠飛で決勝点を奪った。21日(日本時間22日)の第5戦は、ジャイアンツがリンスカム、3連覇に後がなくなったフィリーズはハラデーの両エースが先発する。
ア・リーグはヤンキースがレンジャーズに7‐2で勝ち、対戦成績を2勝3敗とした。第6戦は22日(同23日)に行われる。
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5‐5で迎えた九回裏。マウンドには第2戦で8回1点に抑えられたオズワルトがいた。だが1死から3番ハフ、4番ポージーの連続安打で1死一、三塁。最後は途中出場のウリベが左翼へ打ち上げた大きな当たりが犠飛となり、劇的なサヨナラ勝ち。ベンチから飛び出したナインの歓喜の輪が本塁付近に広がった。
リーグ3連覇を狙うフィリーズに、一歩も引かなかった。序盤はポージーの連続適時打で2点を先行し、中盤に一度は逆転されても六回に再びリードを奪った。8回に同点とされても、勝負をあきらめず、最後まで粘り強く食らい付いた。
地区シリーズの3勝はすべて1点差。リーグ優勝決定シリーズでも、すでに2度が1点差での勝利だ。際どい試合をものにするたびに成長するジャイアンツが、ワールドシリーズ進出まであと1勝に迫った。
(2010年10月21日)