記事入力 : 2010/10/22 16:19:28
米ドラマ、間違いだらけの韓国描写
清渓川の橋よりも小さい漢江大橋、ノンラーをかぶった慶尚南道南海の漁師、妻が夫の姓に改姓、北朝鮮の歌が流れるコリアンタウン…。
これらは米国の人気ドラマ『ロスト』『24』『CSI』で描かれている韓国の姿だ。今では見ることのない帆船が往来し、調味料を入れる器のような杯に焼酎を注ぐシーンも登場する。ドラマに出てくる寺や伝統家屋は、韓国というよりも、中国や東南アジアの建築物のようで、不自然さを覚える。
国会外交通商統一委員会の洪政旭(ホン・ジョンウク)議員は21日、外交通商部に対する国政監査で、「米国のドラマに出てくる韓国の姿は耐えられないほどだ。米国では1000万人以上が視聴し、韓国はもちろん世界中に輸出され、数億人が見る人気ドラマで、このように韓国の姿が歪曲(わいきょく)されるのは問題」と主張した。
韓国の女優キム・ユンジンが出演する『ロスト』の場合、漢江の規模が村の小川程度で、漢江大橋は小川に掛かった古びた橋のように描写されている。慶尚南道南海の様子は東南アジアを連想させ、漁師はノンラーをかぶっている。韓国国内では銃器の所持が許可され、妻が夫の姓に改姓するシーンは、誤解を招く余地が十分にある。
『24』ではソウルで過酷な拷問が行われるシーンが登場し、『CSI』では米国のコリアンタウンで、朝鮮労働党に忠誠を誓うフレーズの北朝鮮の歌がBGMとして流れる。
洪議員は「主要20カ国・地域(G20)首脳会議を招致し、海外に原子力発電所をいくら輸出しても、外国人は大衆文化の波及力によって、歪曲された韓国の姿を思い浮かべることだろう。国家イメージを高めるための実質的な努力が必要だ」と強調した。
ユン・ジョンホ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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