大宮の観客水増し訂正でJ事務方が悲鳴
19日、大宮がホームゲーム入場者に関する調査結果を発表した。その内容は、驚くべきものだった。
NACK5スタジアムのオープニングゲームとなった07年11月11日の大分戦から、疑惑の発端となった前節の浦和戦(2日)まで、ホームゲームの全58試合で入場者数の水増し発表を行っていた。
足かけ4シーズン、水増しされた数字の合計は11万1737人で1試合平均1926人。昨年、最も集客に苦しんだJ2水戸の平均入場者数が2673人であることを考えると常軌を逸した数字だ。今後、Jリーグは過去にさかのぼり、公式記録を訂正する。その煩雑な事務作業に当たるJリーグ関係者は「泣きたいです」と恨めしそうに話した。
大宮が、58回も不正を続けていたという事実は、余りに重い。しかも、本紙が疑惑を指摘した当初、渡辺誠吾社長(55)は水増し発表を否定していた。ただ、唯一の救いは、最終的に大宮が58回の不正を猛省した上で、再発防止策を明らかにしたことだろう。
24日には、不祥事発覚後、初のホームゲームとなる川崎戦が行われる。出直しの一戦に注目したい。(日本サッカー協会、Jリーグ事務局担当・竹内 達朗)
コメント