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阪神のマット・マートン外野手(29)が米球界復帰の希望を抱いていることが21日、分かった。2年契約2年目の来季は阪神に残留するが、2012年からは米大リーグに復帰することが濃厚。オリックス時代のイチロー(現マリナーズ)を超えるシーズン214安打を放った日本プロ野球記録保持者は、あと1年で見納めとなりそうだ。
虎党にとっては衝撃的なニュースと言うしかない。今季の猛虎打線をけん引したマートンが、将来的なメジャー復帰を志していることが判明した。「彼はタイガースに愛着を持ってプレーしている。ただ、米国に戻りたい気持ちも強いようです」と、球団関係者は助っ人砲の本音を明かした。
マートンは昨年12月に年俸1億円で阪神入りが決まった。2年目は球団が選択権を持つ2年契約を結んでおり、来季の残留は既定路線。ただ契約が満了する来オフは、母国に帰ることを視野に入れている。親しい知人には「メジャーでレギュラーに定着することが最終的な夢だ」と話しているという。
今季は開幕から全144試合に出場し、3割4分9厘、17本塁打、91打点の安定した成績を残した。5日のヤクルト戦(神宮)ではオリックス時代のイチローのシーズン210安打の日本プロ野球記録を更新。前人未到の214安打まで数字を伸ばしただけに、メジャー球団の評価が再び上昇していることは間違いない。
この日は大阪市内でキリスト教のイベントに参加。週明けに控えている帰国まで、多忙な日々を送っている。巨人に連敗を喫したCS第1S後には「来年はプレーオフを勝ち上がって、この悔しさを晴らしたい」とリベンジを誓っていたマートン。来日2年目の来季に、タテジマでの集大成を見せる。
(2010年10月22日10時14分 スポーツ報知)