太めの体型、張りのある声は4年前と変わらなかった。
赤いTシャツ姿の山本氏は「広報企画、そしてカリスマのバイヤーをやらせていただいている山本です」とあいさつ。リポーター役の外城美江キャスターを引き連れ、宮崎・小林市にある「肉だわら」の第二工場を案内した。
タレント、萩本欽一(69)率いる社会人野球クラブチーム「茨城ゴールデンゴールズ」の遠征中の06年7月、北海道函館市で17歳の少女に酒を飲ませて強姦したとして書類送検され、後に和解して不起訴処分になった。事件を受けて表舞台から姿を消して以降、宮崎県内に住まいを移し、青果店のアルバイトなどで生計を立て、サーフィンやボランティア活動に勤しんできた。
同局によると、山本は同店で働き始めて2年目といい、今月初めには、東京・新宿のデパートの物産展で販売員を務める姿も目撃されていた。
番組では、肉巻きおにぎりの作業工程を伝える外城キャスターに「やってみますか?」と振りながら、直後に「ダメに決まってるじゃないですか。バラエティーじゃないんですから」と落とす“ネタ”を披露。2分43秒の出演の締めくくりには、右コブシを突き上げるポーズも決め、芸人時代をほうふつさせた。
同局の関係者は「(同社の)社長に紹介を依頼したところ、広報担当従業員として山本さんの出演が決まった。今後の出演予定はありません」と語った。芸能界復帰への足がかりとなるのか、注目を集めそうだ。