村上２位発進！真央は８位出遅れ…フィギュア　ＮＨＫ杯

女子ＳＰ　躍動感あふれる演技を披露した村上佳菜子

　◆フィギュアスケートＧＰシリーズ第１戦　ＮＨＫ杯第１日（２２日・名古屋市ガイシプラザ）　女子のショートプログラム（ＳＰ）を行い、日本勢は昨季の世界ジュニア選手権を制して今回がシニアＧＰデビュー戦となる村上佳菜子（１５）＝中京大中京高＝が、５６・１０で２位につけた。６番滑走の村上は、硬さも見せず時折笑顔も見せながらのびのびとした演技を見せ、高い得点をマークした。

　１２人中最終滑走の浅田真央（２０）＝中京大＝は演技にスピードを欠き、最初のトリプルアクセルが両足着地だったのをはじめ、コンビネーションジャンプも３回転―３回転が３回転―２回転に。さらには３回転フリップが１回転になるなどジャンプにミスが目立ち、スケーティングや演技力、音楽との調和などはまずまずだったのものの、技術点が２０・００と伸びず４７・９５にとどまり８位と出遅れた。

女子ＳＰ　演技後、納得のいかない表情で引き揚げてきた浅田真央

　カロリーナ・コストナー（２３）＝イタリア＝が５７・２７で首位に立った。

　村上佳菜子「全体的にはよかった。いつもここで試合をしているので、いつもの大会のようにできた。（ファンが）手拍子で乗ってくれて、すごく楽しかった」

　山田満知子コーチ「（村上は）緊張する中で自分に負けないでよくやった。フリーは平常心でカナらしい演技をしてくれれば。若くて元気でピチピチで将来楽しみと思ってもらえれば大成功」

　浅田真央「百パーセントの状態で臨めていないことが、心の中で引っ掛かっていたのかもしれない。点数や順位よりも、自分の演技ができなかったことで今は頭がいっぱい。フリーでは気持ちを切り替えて、自分のできることをやりたい」

　佐藤信夫コーチ「まだまだだね。（浅田は）練習では少しずつ良くなってきているけど、まだむらがある。とりあえず今の練習を続ける」