庭の木にクマ３頭、各地で出没情報相次ぐ

登っていた木から下りる３頭のクマ Photo By 共同

　山形県飯豊町の町立第二小学校近くの住宅で午前６時半ごろ、庭の杉の木に親子とみられるクマ３頭がいるのを県警長井署員が見つけた。３頭は約４時間半後に木から下り、山へ逃げた。

　新潟県阿賀町の県道では午前７時５５分ごろ、「車がクマにぶつかった」と、運転していた５０代の女性から津川署に通報があった。前方をクマが横断したという。また、和歌山県九度山町の畑では午前７時ごろ、イノシシ捕獲用のわなにツキノワグマが掛かっているのを近くの男性（８０）が見つけた。同町駐在の警察官らが現場に駆け付けたが、約２時間半後にわなを壊して逃げ出した。

　１００頭以上のクマを飼育する北海道登別市の「のぼりべつクマ牧場」では「ドングリなど木の実のなり方が悪くて人里に下りてくるのだろう。出合ったら、興奮させず、背中を見せずに少しずつ離れて逃げて」と話している。

[ 2010年10月22日 ]