「乗り継ぎいい」と好評、羽田新ターミナル開業

新国際線ターミナルビル内にオープンした、江戸の街並みを再現した飲食物販店街 Photo By 共同

　羽田空港の新国際線ターミナルビルが２１日、開業した。４本目のＤ滑走路（２５００メートル）の運用開始で、羽田とソウルや香港などを結ぶチャーター便が新ターミナルを利用、２４時間国際ハブ（拠点）空港として新たなスタートを切った。３１日からは国際定期便が３２年ぶりに本格的に運航を再開する。

　新ターミナルは５階建て。江戸の町並みを再現したショッピングゾーンもあり、初日は約５万６０００人が訪れた。京急電鉄と東京モノレールが乗り入れ「国際線ターミナル駅」も営業開始。ともに都心まで最短１３分のアクセスで、香港から帰国した北海道苫小牧市の会社役員（６２）は「これから国内線で帰るが、成田に比べて乗り継ぎがいいので楽」と話した。

　千葉県の森田健作知事は羽田と成田空港の利便性共有が大事だとした上で「羽田は客に来てもらうため、いろいろな知恵を出している。成田も羽田を上回る企画を考えなければならない」と述べた。

[ 2010年10月22日 ]