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バスの乗車マナーについてのお話 〜浅間町営業所:西田 啓氏 より〜
■ バスには、お年寄り、妊婦さん、赤ちゃんを連れている人、怪我をしている人、
体の不自由な人など、様々な方が乗車しています。
赤いイスは「優先席」、青いイスは「普通席」ですが、青い席に座っていれば席を
譲らなくて良い、という訳ではありません。
元気な人は、つり革やポールにつかまり揺れに耐えることもできますが、
それが出来ない方は、座っていないと危険だということを覚えておきましょう。
■ バスの中では、行き先や注意事項など全て車内アナウンスによって連絡が
行われます。アナウンスが聞こえなくなるほど騒いではいけません。
■ 乗車する際は、入り口や通路で立ち止まらず、奥へ奥へとスムーズに移動しましょう。
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車イスでのバスの乗車体験 〜車イスに乗り、実際にバスに乗車してみました〜
■ ノンステップバス(入り口に段差がないバス)の場合
車イスで乗車する場合は、スロープ板を出し、
そこからスムーズに乗ることができます |
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車イスは専用スペースに4本のベルトで固定します。 |
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乗車介助は運転手が一人で行い、約3分かかります。 |
■ ツーステップバス(入り口に段差が2段あるバス)の場合
車イスを後ろ向きにし、3人がかりで持ち上げます(背中部分を一人、横を2人で介助する)。
少し後ろにそらせるように持ち上げ、一段ずつあげて行きます。
タイヤの転がりを利用するように上げると楽に持ち上がります。
車イスの使用体験 〜車イスの動かし方を体験しました〜
■ 車イスを押す人は、乗っている人に「行きますよ」「下がりますよ」など声をかけて、
ゆっくり動かします。
■ 排水溝や踏切など、溝の上を渡る時は、まっすぐ渡ると溝にタイヤがはまってしまい
危険なため、タイヤを溝に対して斜めに入れるように動かします。
■ 段差を上る時は、そのまま勢いよく押すと前につんのめってしまい危険です。
タイヤを段差にぴったり付けてから、車イスの後ろのバーを足で踏み、前を持ち上げると
簡単に段差をあがることができます。
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補助犬についてのお話
〜NPO法人日本補助犬協会副理事:朴 善子氏、犬活横浜:安永 愛子氏〜
■ 補助犬とは、盲導犬、聴導犬、介助犬の3種類の犬を指します。
・ 盲導犬とは目の不自由な人を助ける犬です。
道路交通法では、目の不自由な人は、白い杖を使用するか盲導犬を連れていないと、
道路を歩いてはいけないことになっています。
また盲導犬は黄色か白のハーネスをつけていないと盲導犬とは認められません。
・ 介助犬は、手足の不自由な方の手助けをする犬で、ユーザーさんが落としたものを拾ったりします。
・ 聴導犬は、耳の不自由な人に、生活の中で必要な音を教えてくれます。
どんな犬でも補助犬になれるわけではなく、犬の性格によって、適する仕事が決まってきます。
*盲導犬に向く性格:初めての場所に出かけても、怖がったり興奮したりせず自然体でいられる犬。
*介助犬に向く性格:遊び好きな、好奇心旺盛な犬。
*聴導犬に向く性格:どんな犬種でもなれるが、比較的小さな、テリア・チワワなど音に敏感な犬。
盲導犬のデモンストレーション 〜クインタくん(ラブラドールレトリバー)のお仕事の様子〜
■ 道を横断する時、信号が青になったことを判断するのは、実は盲導犬ではなく
盲導犬ユーザーさんのほうです。犬は色盲なので、青と赤のなど色の区別はできません。
ユーザーさんが、車の音の流れから信号を判断し、盲導犬に「ストレイト!」(まっすぐ進め)と
命令し、動き出すことができるのです。そのため、車が全く通らない時は信号の判断ができません。
この場合は、信号に関係なく横断することになりますが、これは道路交通法違反にはならない
ことになっています。
■ 盲導犬に行き先を告げたからと行って、希望の場所まで盲導犬が道順を考え、誘導してくれるわけでは
ありません。ユーザーさんが、頭の中で希望の場所までの地図を思い描き、交差点毎で、
盲導犬に右へ左へと指示を出すことによって、ようやく行き先までたどり着けるのです。
以上のように、盲導犬を連れていれば、どこへでも行ける、何も不自由がないというわけではありません。
目の不自由な人が、街中で困っている時には、積極的に手助けしてあげると大変助かります。
・ まずは何でも良いので一声かけてあげましょう。
目の不自由な人は、その声が自分に向けられているのかどうか分からない場合があります。
その時は真っ直ぐその人に向いて声をかけてあげましょう。
同性であれば、軽く肩をたたく等しても大丈夫です。
・ 道を誘導してあげる時は、空いている手の側に立ち、半歩前に出て肘や肩に手を置いて
もらいます。「曲がります」「道が狭くなりますよ」など声をかけながらゆっくり歩きましょう。
・ 誘導の仕方があいまいだと危険なので、座席を教える時はイスに手をかけてあげるとか、
バスに乗る時はドアに手を持っていってあげると良いでしょう。
盲導犬とのバスの乗車体験 〜盲導犬と一緒に、実際にバスに乗車してみました〜
■ バスでは盲導犬を連れた方が入ってくるとアナウンスをしてくれます。
「ただいま盲導犬を連れたお客様がご乗車になります。犬は訓練されておりますので、
ご安心ください。皆様のご理解とご協力、宜しくお願い致します」
全員が犬を好きな人ばかりとは限らず、動物が怖くて緊張してしまう人、動物の毛に対する
アレルギーを持っている人など様々な人がいます。そういう場合、我慢をする必要はないので、
その旨を運転手に伝え、犬から離れた席に移りましょう。
・ 盲導犬ユーザーは、車内を移動するのに時間がかかるので、なるべく出口に近い席に
座らせてあげると良いでしょう。出口に近い席が空いていなく無理に奥の方の席まで誘導して
あげると、降りるときに大変な場合があります。ユーザーさんにどうしたいか尋ね、出口近くの
立てるスペースを教えてあげるのも良いでしょう。
・ ユーザーさんは、盲導犬が周りに迷惑をかけてないかをとても気にしています。
「良い子にしていますよ」などと声をかけてもらえると、とても安心するし嬉しいことなのです。
「盲導犬を連れているから一切声をかけないほうが良いのでは・・・」と思われるのは、
ユーザーさんにとっても悲しいことです。盲導犬が仕事をしている時(ハーネスをつけている時)は、
声をかけたり触ったりしてはいけませんが、ハーネスを外しリラックスをしている時は、
ぜひ声をかけてあげて下さい。
盲導犬とのふれあい体験 〜盲導犬とお友達になりましょう〜
■ 盲導犬に限ったことではなく、どんな犬でも、いきなり触ってはいけません。
人間もいきなり触られるとびっくりするように犬も同じです。
まず自分がどんな人間なのかを犬に示すために、手でグーを作り、手の甲をにおいを
かがせてあげましょう(犬は2割を視覚から、あとは嗅覚で人を判断します)。
臭いをかがせたときに、ウーッと唸ったり、体を屈めたりしたときは、
今は触って欲しくないという合図です。
■ 犬に噛まれてケガをしている子供は、「犬の好きな子」が多いです。
犬の嫌いな子は犬に近づかないので、ケガをすることもありませんが、犬の好きな子は、
近所の犬や知り合いの犬に、手を出して噛まれてしまうことがあるのです。
犬には触ってはいけない時があることを覚えておきましょう。
*寝ているとき
*食事中
*飼い主がいないとき(犬達も飼い主がいない時は不安な気持ちです)
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