「身体障害者補助犬を推進する議員の会」が補助犬法改正案をまとめました。
当初は今国会での改正を目指していましたが、結局来年の通常国会での成立を目指すことになったようです。
全面施行されてから3年がたつ「補助犬法」ですが、まだまだ広く認知されるには至っていません。
たとえば会社に介助犬を連れて行こうとして上司から「公私混同だ」と言われた、ペット可のマンションなのに盲導犬の入居を断られたなど・・・。
実際、街に出て色々な施設に入ってみたりしても補助犬を連れた人を見かけることはほとんどありません。
多少論理に無理があると思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、障害を持った方にとっての補助犬とは、たとえば近視の人のメガネ、骨折した人の松葉杖などと変わらないのではないでしょうか。
もっと言うと「なくてはならないもの」ではなく「ごく普通にそこにあるもの」なのかもしれません。
「犬嫌いの人のことも考えて」と言う人もいるかもしれませんが、これは全く論点がずれています。
補助犬は「犬であって犬でない」と言う風に考えて欲しいと思います。
たとえば子供が犬を見ると怖がる、というのであれば「あれは怖い犬じゃなくて、障害を持った人のお手伝いをしてくれるとてもいい子なのよ」と教育していくのが親、と言うより良識ある社会人の責任ではないでしょうか。
単なる「好き嫌い」でみんながこんな身勝手かつ低レベルな主張をしていたら、世の中何もできなくなってしまいます。
犬の毛が原因で体に変調を来たす、と言ったようなケースならやむを得ませんが、社会全体で補助犬がいることを普通のことだと考えられるようにして行かなければならないと思います。
そうです、何も特別なことではなくごく普通のことなんです。