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氷見・温泉郷、女将の魚巡り

創業70年の氷見浜の料理宿の3代目女将が綴るおいしい日記です。
海の幸、山の幸、氷見人の幸をお届けします。






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盲導犬受け入れ研修 その2

2009年5月25日

盲導犬受け入れ研修 その3

一昨日、昨日の記事からの続きです。

2003年
いまだかつて・・・盲導犬連れのお客様を受け入れたことがなかった永芳閣では、
「拒んではならない」のなら、どうしたらいいのだろう・・・と、
「経験がない、が理由にならない」のなら・・・と、
わからなかった。

 

もし、実際に来館されたら、本当に
どう対応して良いのか判らない・・・・
と思った。

でも、研修を一度してみると・・・
すげー賢ーい!なーんだ、何も心配ないのね。
と、判ったけれども・・・・


そうか・・あれから、5年半も経ったんだ。
1回目の研修から、時間も経ち、スタッフも定年などで入れ替わりもあったりして、最新の状態で研修をしておいたほうがいいなぁ・・・と思った。

そんなわけで久しぶりに盲導犬の受け入れ研修をしたわけであります。

今回も研修を指導してくださったのは、富山市にあるドッグスクール坂井さん。
(財)日本盲導犬協会富山支所でもあり、盲導犬だけでなく警察犬や災害救助犬、そして家庭の犬の躾まで・・と犬のプロ中のプロ。

支所長/坂井貞雄さん(写真左)と、訓練士の吉村祐一さん(写真中)、奥野ちひろさん(写真右)、そして・・・・

 

ラブラドール・レトリーバーのナリ(♂)です。

 

あ、念のために申し上げておきますが・・・
当館は、ペットNGの宿ですが、身障者補助犬(盲導犬など)OKの宿です。
・・・つうか、身障者補助犬(盲導犬など)は拒否してはいけません。

ペットは愛玩動物。
ペットをお連れになるお客様には、ペットは館内に入ることができないので、屋根付きの駐車場の散歩に出易い場所に車を停めていただき、車内に入れていただいております。
ペットとは区別して、盲導犬はユーザーの「目」、聴導犬はユーザーの「耳」と考えております。


まずは、訓練士の吉村さんから、盲導犬とは何か?どんな訓練の後、盲導犬となるのか?など説明を受けます。

 

 

そして、実際に盲導犬がどんな行動をするのかをデモンストレーション。

 

 

指示の出し方や、なにを判断の基準にして盲導犬が行動するのか、永芳閣のように段差が多いところでは盲導犬はどうやってユーザーに知らせるのか、などを見せていただきました。

ためになるわー。子育て前に知っておけばよかった・・(笑)

そんなお話をうかがって、何人かのスタッフがアイマスクをつけて、ハーネスを握って歩いてみました。

 

スタッフのみんなにとっては、毎日何十回となく歩き回っている職場です。
それでも、階段や曲がり角など、ドキドキドキドキ・・・・
そのシーンが新聞に掲載された1日目の記事なのでありました。

・・で、再び確認したこと↓
排泄の管理や、予防接種など
きちんと定期的に管理されている安全な犬だということ。

「待て」と命令されれば、
3時間でもその場に伏せて待っていられること。

決して噛んだり吠えたりしないので、
他の方に迷惑をかけないこと。

ユーザーは犬の下に敷く毛布などを持参して、
部屋や館内を汚したりする心配がないこと。
たたみ半分ほどの敷物が置ける部屋の玄関などがあれば、
そこでじっとしていることができること。

食事をしているときには(中まで入れるお店であれば)
ユーザーのテーブルやイスの下などに伏せて待機し、
決して食事をねだったりしないこと。



そして、盲導犬に対して、してはいけない行為があること↓
ハーネスをつけているときは、盲導犬は「仕事中」。
見かけても、口笛吹いたり、声を掛けたり、
勝手に触ったり、食べ物を与えたりしては、ダメなのよ。
気が散ってしまうと、正確な判断ができなくなり、
盲導犬ユーザーを危険にさらしてしまうこと。


アイマスクをつけて実習したスタッフも、
ハーネスが頼りのあの状態で、盲導犬がほかの事に気をとられたら
凄い怖いよね・・・と。

つまり・・・盲導犬を見かけたら・・・
「好意的に無視をする(笑)」のが
盲導犬にとっても、盲導犬ユーザーにとっても
一番にしっくりくる!

のであります。

そう、盲導犬は「犬」ではなく、「目」なのであります。
だれかの目に、勝手に触ったり、勝手に声かけたり、勝手に食べ物をあげないのと同じ対応をする・・・つまりは、一々「目」に対して行動を仕掛けない・・ということなわけ。

もし、盲導犬やそのユーザーが困っているようであれば、
どうぞ、お手伝いすることありますか?
と声を掛けてみて下さいな。



さて、研修終了後の盲導犬ナリですが、本当にお利口で、ハーネスをつけている状態では、どんなにみんなが寄ってきても、やっぱりお仕事モードです。

(ユーザーを外で待っているときに、他の方に触られたりしたときの設定?見たいな感じかな・・・)

えらいえらい・・・

 

ハーネスをつけたとたんに、犬の態度がピッと気合が入るのが解るんですよ・・と訓練士のお言葉。



思わず、うちのスタッフにもハーネスがほしいわぁ・・とつぶやいた女将でありました。(笑)



3日間にわたる盲導犬研修の記事にお付き合いくださり、
どうもありがとうございました。
ホテル・旅館・民宿関係者の方で、
ご覧いただいた方があれば、是非、研修をお奨めいたします。
うちの場合は、所要時間は約60−90分で、
事前準備等は特にありません。
決まった費用は、特になく(と思う)、
うちでは盲導犬育成に役立てていただくように
お礼をお渡ししています。





■◆□◇■◆□◇■◆□◇
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富山氷見温泉郷 魚巡りの宿 永芳閣の女将/平田淑江でした。

 

 


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2009年5月25日 9:52

コメント

メルモ [2009年5月25日 12:17
こんにちは。
盲導犬はペットとは違うので躾以上のものを身につけていると思います。心が違いますね。
以前子供の学校でも盲導犬を知るセミナーがありました。皆、盲導犬の役目、目の見えない人の不便さ、色んな事を学びました。何よりも身近なものとして受け入れる事ができるようになったと思います。このような機会をもっともっと増やしていけば今より受け入れられる施設が増えていくと思います。

氷見温泉郷魚巡りの宿永芳閣 [2009年5月25日 12:30
女将→めるもさま

そうですね、本当にこういう機会がもっと増えて、
そして・・
こういう機会がなくても、誰でもが知っていることとなって、
盲導犬自体を特別な目で見なくていいようになったら
一番いいですよね。

訓練士さんたちも、訓練に専念できて、
盲導犬貸与希望者を待たせなくてもいいようになればいいです。

五里霧中 [2009年5月28日 23:58
こんばんは。
その1から続けて読ませて頂きました。
私は犬好きなので抵抗がないのですが、世の中にはアレルギー等で駄目な方もいらっしゃるし、
宿泊施設側の対応の迷いもなんとなくわかります。
でも、目の不自由な方が積極的に外に出て楽しむ為にも、
もっと永芳閣さんのような、受け入れ態勢のある宿が増えたら良いですね。

氷見温泉郷魚巡りの宿永芳閣 [2009年5月29日 16:38
女将→五里霧中さま

アレルギーは難しい問題ではありますが、
接触を避けられる環境を作れれば、
なんとかお互いにうまく過ごせるのでは・・
と思っています。

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