〒616-8226 京都市右京区常盤段ノ上町2 (財)関西盲導犬協会内
電話:075(881)4618 FAX:075(881)1224
〒160-0007 東京都新宿区荒木町18-7 四谷長岡ビル202号室
電話:03(5367)9770 FAX:03(5367)9771
盲導犬に関する調査委員会では、昨年10月、身体障害者補助犬法が施行され1年が 経過したのを機に、宿泊施設・飲食店・病院に対し、アンケート調査を実施しまし た。そこで、今回から数回に分け、この調査結果についてご報告していきたいと思い ます。
2002年10月1日より「身体障害者補助犬法」が施行されました。しかし「不特定かつ多数の者が利用する施設」に関しては、適用が1年延期されていました。また、「身体障害者補助犬法」の附則第六条には、「施行後三年を経過した場合においては、身体障害者補助犬の育成の状況、第四章に規定する施設等における身体障害者補助犬の同伴又は使用の状況その他この法律の施行の状況について検討が加えられ、その結果に基づいて必要な措置が講ぜられるものとする」と明記されています。
そこで、施行一年後の周知状況を把握して問題点を探るとともに、「三年後見直し」に向けた取り組みの一環として、全国の宿泊施設・飲食店・病院、約1500件に対してアンケート調査を実施しました。
−自由記述をa.具体的な改善点、b.具体的な提案、c.肯定的な意見、d.不安意見や疑問点(その他)などに分けて記載しています。順不同−
a.具体的な改善点
b.具体的な提案
c.肯定的な意見
d.不安意見や疑問点(その他)
台湾には、1996年に設立された恵光(ホェィクァン)盲導犬センターと2002年に設立された台湾導盲犬協会という二つの盲導犬育成団体があります。そのうちの恵光盲導犬センターや台湾の歩行環境については、「盲導犬情報第35号」に掲載した石上智美さん(筑波大学大学院)の「台湾の盲導犬事情」に詳しく書かれています。
今回は、もう一つの盲導犬育成団体である台湾導盲犬協会に招かれ、数日間台湾に滞在した(財)関西盲導犬協会の下重貞一さんに、台湾の様子をお聞きしました。
台湾導盲犬協会は台北市にあります。協会発行のパンフレットによれば、台湾の視覚障碍者数は約5万人。そのうち盲導犬ユーザーは8人。日本以上に、盲導犬が不足している状態です。
今回、台湾に滞在したのは4日間という短い期間ですが、その間、盲導犬ユーザーに会って話を聞いたり、パピーウォーカーの家庭を訪問しました。
お会いした盲導犬ユーザーは、30代と20代の男性と20代の女性の3人。30代男性の盲導犬は、ニュージーランドの盲導犬協会で育てられたゴールデンリトリーバー。他の二人の盲導犬はアメリカのリーダードッグスという盲導犬訓練施設で育てられたラブラドールリトリーバーとゴールデンリトリーバーでした。
台湾での盲導犬使用環境はたいへん厳しいようです。歩道上には自転車やバイクが置いてあり、歩道を通れず車道に降りざるを得ない場所が多くあります。バイク・自転車だけでなく不法駐車の車があったり、店の商品なども歩道に並べられていたりします。また野良犬や野良猫が多く、しかも彼ら用のエサなのか、町のあちこちに食べ物が置いてあったりします。
盲導犬ユーザーにとって日本以上に厳しい歩行環境ですが、一方、パピーウォーカーは子犬を連れて地下鉄に乗ったりお店に入ることもでき、その点では日本の方が厳しい状況にあると言えるかもしれません。
身体障害者補助犬法が全面施行されて4ヶ月が経ちました。この間、公的施設での盲導犬ユーザーの宿泊拒否が思いの外大きく新聞に報じられました。あれほど大きくマスコミに報じられたのは、やはりこの補助犬法全面施行直後ということが影響していたのではないでしょうか。
厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課社会参加推進室では、啓発のためのポスターやパンフレットを作成して配布しています。その中で、相談窓口として各都道府県障害福祉担当課をあげています。
一方、盲導犬だけでなく介助犬や聴導犬などの育成団体が、自分の団体のホームページに相談窓口を設けたりもしています。盲導犬育成団体では、(財)日本盲導犬協会が、昨年9月に身体障害者補助犬法に関するシンポジウムを開催後、「身体障害者補助犬法SOSアドレス」を設置、ホームページから身体障害者補助犬法に関わる方からの相談を受けることができるようにしています。この数ヶ月間で寄せられたメールは十数件。受け入れ側の業者や病院、行政からの問い合わせがあり、業者からは「どんな準備をすればいいか?」、行政からは「保健所管轄の業者にどのように説明したらよいか?」といった内容の相談があったそうです。
日本盲導犬協会のホームページアドレスは、http://www.jgda.or.jp、「身体障害者補助犬法SOS」アドレスは、hojokenhou-sos@jgda.or.jpになっています。
2004年1月19日より全国盲導犬施設連合会事務局が下記のところに移転しましたの
で、お知らせいたします。
〒160-0007 東京都新宿区荒木町18-7 四谷長岡ビル202号室
電話:03(5367)9770 FAX:03(5367)9771
「盲導犬情報」を発行するようになって10年が経ちました。創刊当初お世話になったワープロソフトは一太郎ver.3。パソコン通信を利用して盲導犬情報を送ろうとしてもうまくいかず、とうとうパソコン通信は利用できないままで終わってしまいました。
この10年間にいろいろな変化がありました。これからの10年間で、社会はどう変わっていくのでしょう。どう変えていったらいいのでしょう。次回の盲導犬情報では、10年続いたお祝いに、10年後の夢、展望など、いろいろな方の声を載せてみたいと考えています。盲導犬に関することであればどんなことでも構いません。匿名でも結構です。先行き不安なご時世ですが、10年後を明るく予想してみませんか?
原稿の送り先は、以下の通りです。
郵送の場合:〒616-8226 京都市右京区常盤段ノ上町2 (財)関西盲導犬協会内 盲導犬情報室
メールの場合:kgdbaof@mbox.kyoto-inet.or.jp
Subjectに「盲導犬情報原稿」とお書きください。
上の「お願い」にも書きましたが、『盲導犬情報』も第40号を無事発行することができました。綱渡りのような編集作業でもなんとかここまで来れたのは、多くの方々のご協力の賜物と厚く御礼申し上げます。で、ちょっと調子に乗って、次号はもっと多くの方にご参加ご協力していただこう、と考えています。10年後の夢、理想、希望、展望、ホラ話・・・。いろいろな方の声で第41号がいっぱいになるように、多くの方の投稿をお待ちしております。(久保)
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