愛犬なんでも相談会レポート NO.1
夏の暑い日、国営昭和記念公園のドッグラン横にて行われたNPO法人 社会動物環境整備協会のドッグライフカウンセラーによる「愛犬なんでも相談会」。テントの下で、気軽に立ち寄れる雰囲気。テーブルをはさんで、いろんなお話をしに愛犬ファミリーが続々と訪れて下さいました。月に一度、開催されている相談会での一コマを、お伝えします。
飼い主さん:主
ドッグライフカウンセラー:D
Dこんにちは。どのようなご相談ですか?
主寝ているときに起こすと噛むんです。
D今は、何歳ですか?
主9歳です。
D犬種はなんですか?
主ビーグルです。
Dご家族構成を教えていただけますか?
主父と母と私です。
Dいつも面倒をみているのは、どなたですか?
主平日は母が、休日は私がお散歩に連れて行きます。父には、噛んだりしないのですが、私が起こすと、噛むんです。
D痛いくらいに噛むのですか?
主毎回、痛いほどではないのですが、強く噛む時もあるんです。
D寝ているときに起こすのは、なぜですか?
主夜は、クレートに入って寝ています。クレートに入る前に、トイレをさせるようにしています。
Dクレートには、自分から入っていくのですか?
主はい。昔からそうなので。
Dクレートは安心できる場所なんですね。クレートで寝ているときに起こすと、噛むのですか?
主いいえ。ソファなどにいつの間にか寝てしまった時に、起こすと噛むんです。
D家族が寝室に入るので、その時にクレートに行かせてあげようとしたときなどに噛むのですね。
主そうなんです。
D噛むのは、家族としてもつらいですよね。
主普段は、「おトイレしてね」などと声をかけると、理解してくれてすぐにおトイレを済ませるくらいに賢いのですが。
Dそれはすごいですね。なかなか、トイレの管理まではできないものです。排泄管理ができるというのは、相当、しつけが行き届いてますね。
主実は、昔、しつけ教室でしつけをしてもらったことがあるので。
Dそうなんですか。どのようなしつけ教室ですか?
主悪いことをしたときは、大きな音で驚かせるようにしています。しつけスプレーなども使ったことがあります。
Dわんちゃんにとっては、相当びっくりしたでしょうね。びっくりした時に、うっかり噛んだら、飼い主さんが驚かせるのを止めた、という経験を覚えているということはありませんか?
主そうかもしれません。ビーグルですので、やっぱり噛まれると怖いので、噛みそうになったら止めていました。
D寝ているときに起こされた時、とってもびっくりしているのかもしれませんね。
主(急にはっと気づく)そういえば!叱ることばかり考えて、噛まなかったときには褒める、何も悪いことをしていない時に褒める、などすることを忘れていました。
Dワンちゃんがくつろいでいたり、何も迷惑なことをしていない時に褒めてあげると、飼い主さんに声をかけてもらうのが、好きになりますよ。既に、たくさんの事を学んでいるしつけの行きとどいたワンちゃんです。できることがたくさんあるから、褒めるチャンスもたくさんありそうですね。
主そうですね。私に足りなかったのは、褒めてあげること。とってもお利口なのに、悪いことばかりが目についていました。もっと、心のつながりを深めていけたら良いと思います。ありがとうございました。
相談にいらっしゃる飼い主さん全員が、笑顔で帰る、そんな一日でした。ドッグライフカウンセラーによって、「ああしなさい、こうしなさい」と言われる訳ではなく、飼い主さん自身が普段の愛犬との暮らし方を振り返る機会が、「愛犬なんでも相談会」なのかもしれません。
第6回のタイトルは、「愛犬なんでも相談会レポート No.2」。です。引き続き愛犬相談会でのご相談内容とアドバイスをレポートします。