日本人2人が国後島入り ロシアビザ取得、後絶たず【モスクワ共同】北海道の水産企業社員とその父親の日本人2人がロシアの査証(ビザ)を取得して国後島入りしたことが22日、関係者の話で分かった。日本政府の自粛要請にもかかわらず、ロシアのビザを取って北方四島を訪れる日本人が後を絶たない実態があらためて浮き彫りとなった。 日本政府は日本人がロシアのビザで北方四島を訪れることはロシアの管轄権の容認につながりかねないとして自粛を要請してきた。外務省の岡野正敬ロシア課長は「事実なら(政府)方針に基づいてきちんと対応する」としている。 ロシア国境警備当局筋などによると、2人は極東サハリン島から船で国後島に20日上陸。国後島内に滞在している。 北海道の水産企業社長によると、この社員は北方領土を拠点とするロシアの水産企業の招待を受けてサハリン島に行くためとして、今月15日から10日間の休暇を取っていた。同社長は北方領土に入ることは「初耳だ」と説明している。 【共同通信】
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