■レストラン・飲食店のスタッフの皆さまへ■
「評判のおいしい料理を食べたい」、「おなかが空いたので食事がしたい」、
「コーヒーを飲んで一服したい」などということは誰もが思うことです。
盲導犬使用者も同じです。盲導犬を伴う、伴わないに関わらず、
すべてのお客様がお店で楽しいひとときが過ごせるようにご配慮ください。
1.お店に入ってきたとき
- 「いらっしゃいませ。ご案内しますのでお待ちください」など、まず声をかけてください。
- 視覚障害者が単独で空席を探すことは困難ですので、座席まで誘導してください。
2.座席への誘導
- 背もたれのあるイスの場合は、視覚障害者の手を背もたれに誘導します。
背もたれのないイスの場合は、イスに軽く触れるまで近づき、イスの位置を確認してもらいます。
いずれの場合も座る前にイスの位置・高さを手で触れることによって確認してもらってください。
- 確認した後、視覚障害者は自ら着席します。肩を押すなどして、
無理に座らせようとするのはやめてください。
- イスまで誘導したとき、あわせてテーブルの位置も説明してください。
テーブルに手を誘導してもいいでしょう。
3.盲導犬を待機させる場所について
盲導犬使用者は、イスやテーブルの下に盲導犬を入れて伏せさせます。
しかし、もし使用者が通路などで不都合な場所に盲導犬を伏せさせている場合は、
そのことを使用者に説明し、適当な場所に移動してもらうようにしてください。
4.注文を受けるときに
メニューを読み上げてください。このとき、値段も忘れずに読み上げるようにお願いします。
点字メニューを備えてあれば、その旨をつたえ、必要かどうかを確認してください。
5.配膳について
- 水の入ったコップやおしぼりなど、テーブルのどこに置いたか、
簡単でいいですから一言説明してから置くようにしてください。
- 配膳の都合上、コップなどの位置を動かすときには、必ず動かしたことを伝え、
その位置を説明してください。
- テーブルの上に、料理を置くときも同様です。簡単に位置を説明してください。
例えば…あなたの前・右手前・左手前、あるいは時計の文字盤にたとえて料理の位置
(三時の方向など)を説明します。
- コーヒーにミルクや砂糖を入れること、料理を食べやすい大きさに切ること、
ナイフやフォークではなくお箸を用意することなどは必ずしも必要なサービスではありませんが、
希望する視覚障害者もいますので声をかけて意向を確かめてください。
6.トイレの案内
- トイレの内部の状況をよく説明してください。
(1)トイレまで誘導する。(2)トイレ内の設備(便器の形式・向き、トイレットペーパーや水洗の
ノブの位置など)については詳しく説明してください。
ノブやトイレットペーパーなどは実際に視覚障害者の手を導いてください。(3)誘導者は近くで待ち、
用が終わったら、手洗い場に誘導してください。
- 相手が異性の場合は、同性の人に援助を頼んでください。
- 盲導犬の待機の仕方については、使用者にたずねてください。