ＳＰ２位村上佳菜子、満開笑顔で観客魅了　フィギュア

　満開の笑顔はそのまま村上の心模様だった。テンポのいい曲と観客の手拍子に合わせ、１５歳は軽やかにジャンプ、ステップ、スピン。ほぼ完璧（かんぺき）だった２分５０秒間に「すごく短く感じた。楽しかった」。顔は喜びと充実感で紅潮していた。

　シニアＧＰデビュー戦にも不安はなかったという。冒頭の連続３回転ジャンプを迷いなく踏み切り美しく着氷。１本目が回転不足と判定され「良かったのに。残念」と山田満知子コーチが悔しがるでき映え。最後まで勢いは衰えなかった。

　最後はかわいらしいしぐさのおまけまで。演技を終え、氷上に投げ込まれたプレゼントを受け取ろうとかがんで“初転倒”。ファンの笑いに自身も照れ笑いで手を振った。２位には「表彰台に近づけたかな。でも油断しちゃいけない」。シニアらしい顔に変わった。（青山綾里）