今、大いなる闇の堕天使と、人修羅の戦いは、終った。
戦いは熾烈を極めていたのが、人修羅と呼ばれていた青年の様子で分かる。
人修羅と呼ばれていた青年の姿は、見るも無残だった、所々、皮膚の皮が裂け全身に裂傷を負っていて
肩で息をしているのが、目に見えて分かるようだった。
そこに、星空一つ無い暗闇の下から、金髪の少年が現れて、人修羅と異名をとる青年に言った。
「君の力、見届けさせてもらったよ、見事だったよ」
その言葉を聞いた人修羅と呼ばれる青年が、少し金髪の少年から、目を逸らしたら、いつのまにか金髪の少年は、車椅子の老人に老けていて
そして老人は、待ち望んだように言った。
「闇に潜み、時が来る日を待ち続けた者たちよ・・・今・・・新たな、闇の悪魔が誕生した」
老人がそういうとカラスが飛んでいき、さらに言葉を繋いでいき
「待ちに待った刻が来たのだ・・・・・・集え・・・そして・・・行こう・・・」
「我らが真の敵の所へ・・・・・・!」
いつの間にかに人修羅と呼ばれていた青年の怪我が治っていて、彼の下に、闇の底にいた、悪魔達が募っていた。
青年は、歩いていった、自分達の敵、真なる敵の下へ。
これが、始まりだった、アルマゲドン、ハルマゲドンとも言われている、ヨハネ黙示録に書かれている
最終戦争への歩みだしである。
そうして光と闇の戦いがはじまり・・・・・・
何年、何十年、何百年、戦は続いていった・・・・・・
その、戦いが、伝説かお伽話になるくらいの年月が、経っていた時
ようやく、真の敵の下へ、たどり着いた一人の修羅の男がいた。
彼の周りにいた仲間は、全て帰らぬ者となっていて
その修羅の男も、最早、立つことがやっとの位の傷を負っていた。
全身に裂傷、打撲、骨のヒビ、数え上げればきりが無いだろう。
ヒザも少なからず、笑っていた。
すでに体内の魔力も枯渇していて、傷も治りそうに無かった。
そうして、目の前の存在を、見て、男はゴクリと息を飲み込んだ。
あの大いなる闇より、曙の明星より上の存在が、あるのかと男は思っていた。
―上には、上がいる―
使い古された言葉だが、文字通りの意味だった。
万全の状態なら、勝てるまでいかなくとも、少しの希望は見えただろう。
だが、今の状態では、良くて一撃、最悪、何も出来ずに消されるだろう。
ならば、今の自分で出来る最高の一撃を出すだけだという結論に男は、たどり着いた。
全身に力を溜めて、最高の一撃を繰り出す、男が考えたのはそれだけだった。
大気が震え、地面が揺れ、空間が揺れる
そして、目の前に圧倒的な破壊のエネルギーが生まれ、それを渦状にして目の前の存在に放つ
「オオオオオオォォォーーー!」
奥義―至高の魔弾―今の自分に出来る最高の技だった。
倒すまでいかなくとも、せめて一撃そう思って振り絞った力だった。
そうして、渾身の一撃を放った。
その技を放った修羅の男の意識は、次第に途切れていった。
そして薄れ行く意識の中で男は、何かの声を聞いていた。
「愚かな、例え、人ならざる悪魔の体を持っていたとしても、我には適わぬ」
「お前が、人の心を捨て、破壊の霊になったとしてもだ」
「恐れ、慄くがよい、悪魔よお前は、永遠に呪われる道を選んだのだ」
「だが、我は一つ、お前に試練を与えよう、お前がそれを乗り越えても良し
乗り越えなくとも、お前の好きにするがよい、我は、天の頂からお前の事を見ているぞ・・・・・・」
声は、其処で聞こえなくなり、男の意識は完全に途絶えた・・・・・・・
そしていくつかの月日が経ったある日、日本の冬木氏の冬の季節の、深い雨の中の日に一人のフード付きのパーカーと黒いジーンズを着た青年が、柳洞寺という所に倒れていた。
青年の名前は―間薙 シン ―という名前だった・・・・・・
感想・・・・・・
色んな注意を受けたので、プロットから考え直して、少し書き直しして投稿してみました。
他の小説読んだりしてみて、どうやって書いたら良いのか、考えてるのですが、なかなか上手くいかずグダグダになってしまいます。
この小説での人修羅のモデルは、声優の子安武人さんが人修羅だったらどうやって動くんだろうなって、考えながら書いています。
大塚明夫さんもいいかなって思ったんですけど、人修羅なら子安さんの方が合うと、思って子安武人さんをイメージして書いております。
ちなみにこの小説を、書くにあたって、真・女神転生3 nocturne マニアクス クロニクルをハードでプレイし直しているんですが・・・・・・
マタドールこんなに強かったの・・・・・・
逃げられないし、妖獣チンで、3~4回全滅しました。
渋谷に行けません・・・・・・
では、又今度です。