南海電気鉄道は南海難波駅南側の再開発地域で、2011年度中にも複合ビルを着工する。駅に隣接する南海会館ビルにある現本社を移転するほか、コンサートホールを最有力候補として集客施設を併設する方針。本社の移転先が固まったことで、難波再開発の集大成といえる南海会館ビルの建て替え計画が前進する。
旧大阪球場跡地の開発主体である大阪市難波土地区画整理組合(南海電鉄や高島屋、クボタ、ニッピなどで構成)との間で、9月下旬に土地の売買契約を結んだ。現在時間貸し駐車場となっている敷地の面積は約8000平方メートルで、取得額は25億円前後とみられる。
事業規模や投資額は現在詰めている。オフィスとの併設を目指すコンサートホールは外部の企業や楽団に運営を委ねる方針。一帯の集客力を高めるには、幅広い年齢層を呼び込める娯楽施設の誘致が必要と判断。梅田芸術劇場や大阪四季劇場といった文化施設が集積する梅田地区に対抗する。
同社は老朽化が進む南海会館ビル(築53年)の建て替えをかねて計画していた。本社機能の複合ビルへの移転が決まったことを受け、オフィスや商業施設を組み合わせた大規模開発を目指す。容積率の緩和を受けるため、大阪市と具体的な協議を進めている。
南海電鉄はグループで07年4月には商業施設「なんばパークス」を全館開業したほか、高島屋大阪店が入る南海ビルの大規模改修を進めるなど一帯の再開発を進めてきた。09年3月の「阪神なんば線」(尼崎―大阪難波)開業で利便性が向上したことを追い風に、今後はオフィス機能の強化に乗り出す。
今年10月1日にはなんばパークスや南海会館ビルの管理、運営を手掛ける南海都市創造を吸収合併。難波地区の再開発を念頭に機動的に対応できる体制を整え、「関西国際空港に近い立地条件を生かしてビジネス客と観光客の双方を取り込む」(亘信二社長)。南海会館ビルの建て替え計画に道筋をつけたことで、難波地区の再開発計画が最終局面を迎える。
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