2010年10月3日8時30分
うつ病患者を対象にしたマニュアルや購入を促す案内
長崎市消費者センターには最近、「マニュアル通りに年金申請をしたのにうまくいかない」という相談があったという。「マニュアルには、最大で1千万円以上の支給を受けることができるというような断定的な表現が目立つ。患者を誤解させ、病状悪化にもつながりかねない。誇大表現を制限する景品表示法や特定商取引法に抵触する可能性もある」と指摘している。
国民生活センター(東京)も「全国の消費者センターなどにも『信用できるのか』『マニュアル通りにやったけれども効果がなかった』などの相談が寄せられている」と話している。
これに対し、1年前からインターネット上でマニュアルを販売している男性は「うつ病で不安を抱えている人に障害年金制度を知ってもらう目的で作成した。不適正な申請であるかのように誤解される表現があったことは事実。現在、全面的に書き換えている」と話した。(安倍龍太郎)