都市の温暖化防止へ指針 国交省、排出量試算簡単に国土交通省は14日、中心市街地に公共施設や病院などを集約して自動車の利用を減らすなど、地球温暖化防止に役立つ対策を盛り込んだ都市づくりの指針をまとめた。対策の導入で、二酸化炭素(CO2)の排出量をどれだけ削減できるかを簡単に試算できるようにしているのが特徴だ。 地方自治体が都市計画のマスタープラン策定などで、対策の効果を事前評価するため活用する。 指針で示した対策メニューは、歩いて暮らせるコンパクトな街づくり、公共交通機関の利用促進、太陽光発電など再生可能エネルギーの活用、公園緑地の整備など計16項目。自治体が導入を検討する際には、それぞれの対策でCO2の排出量をどれだけ減らせるかを実際に計算し、削減効果が高い組み合わせを選ぶことができる。 例えば交通機関の利用促進のためにコミュニティーバスを導入する場合、マイカーから乗り換える人数を推定して指針の数式に当てはめれば削減量が分かる仕組みだ。 国交省は「CO2削減量を一つの目安にして、自治体は自分の都市づくりに合った削減策を考えてほしい」と話している。 【共同通信】
|