記事入力 : 2010/10/21 08:39:52
野球:KBO総裁、資金不足にため息
今季のプロ野球の観客動員数は過去最多の592万8626人だった。韓国シリーズはあっけなく終わったが、ポストシーズン全14試合の入場チケットはすべて完売だった。つまり「野球景気」は好況だった。
しかし、韓国野球委員会(KBO)の兪栄九(ユ・ヨング)総裁の顔色は暗い。兪総裁は最近、「職員にボーナスを支給する資金がない」と語った。理由は、KBOに予算編成権がないためだ。
KBOに予算編成権がないのは、辛相佑(シン・サンウ)前総裁が2007年に現代ユニコーンズを救済するため、KBOの基金130億ウォン(現在のレートで約9億4000万円)を使い果たし、予算編成権が8球団に移されたからだ。兪総裁は「広州アジア大会に出場する選手らに支給する奨励金も、何とか許可を得たほど」と話した。
加えて「危機が機会という言葉があるが、わたしは機会が危機だと思う」と語った。最近の野球人気に満足してはならず、将来のための準備をしなければならないということだ。
KBOは現在、プロ野球発足30年となる2012年の記念プロジェクトの構想を練っている。新球団の創設や光州球場、大邱球場の新築など、当面の課題も多い。しかしKBOは予算編成権がないため、身動きができない状況だ。
高錫泰(コ・ソクテ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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