F1:韓国GPきょう開幕、スター登場で大騒ぎ
100台以上のカメラが一斉にフラッシュ
- 写真提供=NEWSIS
「フォーミュラワン(F1)韓国グランプリ(GP)」開幕前日の21日、全羅南道霊岩の「コリア・インターナショナル・サーキット」は最終準備で大忙しだった。ドライバーが続々と到着し、ピットではマシンの組み立てやセッティングなどに、エンジニアが真剣な眼差しで取り組んでいた。
ウィリアムス所属のピットクルーらは、タイヤ交換の練習をしながら秒単位で時間を記録していた。午後3時ごろ、スタートライン近くのピットでは大きな歓声が沸き起こった。F1業界最高の実力者バーニー・エクレストン・フォーミュラ(FOM)会長をはじめ、マーク・ウェバー(レッドブル)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)ら、今シーズン1-5位のドライバーがそろって姿を現わしたのだ。
F1最高のスターたちの登場に、100台以上のカメラが一斉にフラッシュをたいた。ポーズを求める声や、カメラの前をさえぎるライバル記者たちを押しのけようとする怒声なども飛び交った。その多くが外信記者で、韓国の取材陣はほとんど見られなかった。
ドライバーたちは今回初めて開催される韓国GPに、大きな期待感を示した。「皇帝」と言われるミハエル・シューマッハは、「レースにおける複数の要素がうまく組み合わさったサーキットという感じを受けた。韓国のファンにF1の魅力を満喫してもらいたい」とコメントした。
ドライバー部門でトップのウェーバーは、「ほんのわずかな差のため、絶対に油断はできない。ライバルたちのチャレンジには絶対に負けられない」と述べ、韓国GPでの優勝を誓った。ドライバーはもちろん、サーキットの周辺は大忙しだった。
トラックや周辺施設などは準備を終えたが、サーキットの各所ではまだ工事の最中だった。幾つかの臨時観客席にはいすが設置されておらず、それ以外の会場整備や清掃作業を行う担当者の姿も多く見られた。
さらに、掘削機などの重機で土を掘り起こして運び出す作業も行われていた。ある大会関係者は、「人手が足りないため、光州など全羅南道各地からバスで数百人以上、作業員を動員した。軍の兵士たちにも最後の仕上げを手伝ってもらっている」と耳打ちした。全羅南道のパク・ジュンヨン知事は、「4月と7月に雨が多く降った影響で、工事がやや遅れた。観客席の作業を今日中に終えるつもりだ」と述べた。サーキットを視察したエクレストン会長は、「準備の状況には満足している。大会を行うに当たって問題はないと信じている」と語った。
霊岩=陳仲彦(チン・ジュンオン)記者
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