Credit: P. Cinzano, F. Falchi (University of Padova),
C. D. Elvidge (NOAA National Geophysical Data Center, Boulder).
Copyright
Royal Astronomical Society.
Reproduced from the Monthly Notices of the RAS
by permission of Blackwell Science.
日本の光害
Info−star 岩城様の、ご了解をいただきましたので、 日本の空の暗いところ・・・というか明るさの資料を転載いたします。 Info−starのバックナンバー・21・22号より抜粋しました。 これは例のしし座流星雨のときの記事ですが、あまりにもよく できているえに、見ても美しいので、同氏へ、転載許可のお願い をしたら直ちに、ご快諾いただいたものです。 ありがとうございます、岩城さん。 山口では十種ヶ峰〜島根の津和野・日原が暗いのではないでしょうか。 − 以下転載記事 − ●Study & Doooo! 下の写真を見て欲しい。Defense Metereological Satellite Program (DMSP) と言うプロジェクトで得られた夜の人工衛星写真を、光の輝度に応じて色分けした図である。日本列島は全体が光に包まれていることがわかる。一部の島を除いて、本当の夜空を日本列島で見ることは出来なくなってしまった。残念なことである。 余談だが、日本と韓国は光に包まれているのに、北朝鮮は見事な闇に包まれている。きっと北朝鮮の夜空はきれいなことだろう。 さすがによい星空を求めて北朝鮮にまで行く気はないが....。
せっかくのしし座流星群だ。このような日本列島でも、少しでも暗い夜空で見たいものである。特に、流星の場合、暗い夜空になるほど、見える流星の数は激増する。 そこで、今回と次週の2回にわたり、おすすめの観測ポイントを紹介していこう。 この衛星写真は、人工の光が全くない夜空と比較したときの空の明るさで色分けしており、 <0.01 (黒), 0.01-0.11 (濃灰), 0.11-0.33 (青), 0.33-1 (緑), 1-3 (黄), 3-9 (橙), 9-27 (赤), <27 (白)となっている。つまり、黒>濃灰色>青>緑>黄>橙>赤>白の順で星をきれいに見ることの出来る夜空に出会えるのだ。 ここで、天文ファンの間で有名な観測ポイントを衛星写真にマーキングし、その暗さを調べてみたのが、次の表である。 観測ポイントは数字で示してある。対応するのは右の観測ポイント一覧だ。観測ポイントの文字は空の明るさを表す色と同じ色で配色してある。東日本での狙い目観測ポイントは緑字で書かれた場所だ。残念ながら、筆者は、北海道や東北の観測ポイントはよく知らないので、図中に観測ポイントはあまり表記されていない。申し訳ない。ここぞというポイントを知っていたら、是非とも教えて欲しい。 近くに観測ポイントが書いていなくても、がっかりしないで欲しい。下の図と見比べながら、青の地域を目指して車を走らせればよいのだから。 観測ポイントは、駐車場や展望台やキャンプ場、牧場、海岸などである。当然、他にも人が集まってくるはずなので、迷惑をかけないように心がけてもらいたい。特に、暗いところにわざわざ出かけるのだから、明かりをつけて他の人を邪魔することの無いようにしよう。
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参考: 記事制作:I
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