(CNN) 中国の海上活動が活発化するなか、日本の海上自衛隊の潜水艦が今後4年間で6隻追加され、現在の16隻から22隻になる見通しであることが明らかになった。日本の報道機関が21日付で伝えた。
共同通信によると、これにより海上自衛隊の潜水艦配備数は「防衛計画の大綱」が策定された1976年以降最大となる。共同通信は、潜水艦増加の計画は海上自衛隊や防衛省の複数の関係者が匿名で明かしたとしており、2011~15年度の実施に向け今年12月に正式に取りまとめられる見通しだと伝えている。
共同通信によると、中国は約60隻の潜水艦を配備している。
日中関係は9月に尖閣諸島沖で発生した中国漁船衝突事件で悪化したが、10月に入ってからは落ち着きをみせていた。しかし、読売新聞の20日の報道によると、中国政府は先頃、尖閣諸島沖に漁業監視船3隻を派遣した。同紙によると、管轄する農業省の高官は、「釣魚島(尖閣諸島の中国名)の海域に行って漁業活動を保護することは国家主権を守ることであり、漁民の合法的権益を保護するものだ」と述べたという。
中国国内では、16日から19日にかけて日系の工場や店舗を標的としたデモが行われた。北京の日本大使館には治安部隊により非常線が張られたという。