エルサレム(CNN) イスラエルによるパレスチナ人居住地域の破壊を防ごうとしていた米平和活動家レイチェル・コリーさんがイスラエル兵の操縦するブルドーザーにひかれて死亡したのは2003年。イスラエル軍は数カ月間にわたり調査を実施し、イスラエル軍兵士側に責任はないと結論づけた。
事件は2003年3月に起きた。パレスチナ人居住地域の破壊を阻止しようと数人の平和活動家がイスラエル兵の操縦するブルドーザーの前に立ちはだかり、そのうちの1人だったコリーさんがブルドーザーにひかれて死亡した。コリーさんの両親は、意図的にひかれたのかあるいは事故なのかという疑念を晴らせずにいた。
この事件をめぐって10月21日、ブルドーザーを操縦していた兵士がハイファの法廷に証人として出廷し、初めて公の場で発言した。兵士は、活動家が複数いた認識はあったがコリーさんがいることに気づかなかったと繰り返し主張した。コリーさんの両親の代理人は、兵士は反省の意を示さなかったと述べている。
コリーさんの父は自らも兵士だった経歴を持つ。兵士も犠牲者だと述べたうえで、「兵士を恨んでいるわけではないが、自分の娘が殺されるというのは本当に悲惨なことだ。そのことをわかってほしい」と語った。