対戦相手の林欽貴とファイティングポーズを決め闘志を燃やすウエルター級・輪島大千(右)=東京・後楽園飯店(撮影・開出 牧)
12階級で争われるボクシングの第67回東日本新人王トーナメント決勝戦(11月3日・後楽園ホール)の発表会見が20日、東京・後楽園飯店で行われた。ウエルター級は元WBA世界Sウエルター級王者・輪島功一氏(67)の次男、大千(ひろかず)(33)=輪島S=が、親子2代の栄冠を目指す。ライト級は6戦全KO勝ちの土屋修平(24)=角海老宝石、ミニマム級では高校4冠の原隆二(20)=大橋、フライ級も高校総体王者の堀陽太(23)=横浜光=の“実力派三羽がらす”が仁王立ち。
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“炎の男ジュニア”輪島大千が、決勝では最年長となる33歳で東の頂点に挑む。42年前の第12回大会で7戦全KO勝ちで東日本新人王に輝き、全日本も制覇(判定)した父に続き、親子2代の戴冠を夢見る。
31歳の初陣から3連勝したが、昨年の新人王戦は全勝対決の初戦でTKO負けして壁にぶち当たった。偉大な父を持つ重圧は、計り知れない。「父は自分にないものを持っている。ガッツ、気迫…。自分が手に入れたいもの。息子として恥じない成績を残したい」。2世ならではの悩みと闘ってきた。
現在はトレーナーで、父のジムを受け継ぐ意味でも新人王の看板が必要だ。相手の林欽貴は無敗の強敵だが「次の試合は絶対勝って全日本へ行きたい」と、期するものがある。
(2010年10月20日)