ホーム > スポーツ > スポーツ最新紙面記事

北島1日6レース“完泳”「意味がある」

 男子200メートル平泳ぎ決勝で4位に終わった北島康介=東京辰巳国際水泳場
 男子200メートル平泳ぎ決勝で4位に終わった北島康介=東京辰巳国際水泳場

 「競泳W杯第1日」(20日、東京辰巳国際水泳場)

 短水路で争われ、北島康介(28)=日本コカ・コーラ=が1日6レースの強行軍をこなし、50メートル平泳ぎは2位、200メートル平泳ぎは4位、100メートル個人メドレーは8位となった。北島とともに男子200メートル平泳ぎを泳いだ冨田尚弥(中京大)が、2分3秒18の短水路日本新記録で優勝。女子50メートル自由形では萩原智子(30)=山梨学院大職=が同日本記録を12年ぶりに更新する24秒91で6位になった。男子100メートル背泳ぎは古賀淳也(スウィン埼玉)が2位、ぜんそくを押して出場した入江陵介(イトマンSS)は4位となった。

  ◇  ◇

 電光掲示板を見る観衆が、歓声を上げた。この日3種目目となる男子100メートル予選で、北島がマークしたのは微妙なタイム。決勝進出ギリギリの8位に北島の名が表示され、1日目の全6レース出場が確定した。

 「決勝…頑張ります」。取り組み後の力士のような荒い息で、予選後のインタビューに答えた。200メートル平泳ぎ予選を終えた6分後には、個人メドレー予選の号砲が鳴った。「決勝に残れて良かった。頑張ります。体はそうさせてくれないかも…」。疲労は隠せなかった。

 今季から、米国内の大会で個人メドレーに出場している。国内大会では07年2月以来。「何で出るって、出たいから。今は平泳ぎにこだわらない。疲れるけど、この試合(大会)ではいいんじゃないかな」。順位より、泳ぎ込むことを主眼に挑んだ大会だった。

 強行軍を承知で、計5種目にエントリー。この日6レース目となる個人メドレー決勝は、苦笑しながら入場。7位に4秒以上遅れる8位でゴールした。「きょう1日、気持ちよく終わりたい」。その目的は果たした。

(2010年10月20日)

Copyright(C) 2010 デイリースポーツ/神戸新聞社 All Rights Reserved.
ホームページに掲載の記事、写真などの無断転載、加工しての使用などは一切禁止します。ご注意下さい。
当サイトは「Microsoft Internet Explorer 4.x」「Netscape Navigator/Communicator 6.x」以上を推奨しています
Email : dsmaster@daily.co.jp